世界最大の人材・組織開発に関する団体・ATD(Association for Talent Development)の能力モデルが、2019年、6年ぶりに更新された。これまでのコンピテンシーという考え方から、将来をフォーカスしたケイパビリティ・モデルという考え方にシフト。その要諦は能力開発だけではなく、「組織能力へのインパクトの実証」が今後強化されていく点だという。施策の意図を示し、インパクトを実証していくためには、その論拠として「データの活用」が必須だ。ケイパビリティ・モデルでは、「データ&アナリティクス」が今後求められる能力として挙げられている。人事はどのようにデータを扱い、活用していくべきか。経営に資するデータドリブンな人事部門への変革の道を、識者見解と企業事例により明らかにしたい。