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読書の鬼・菊池健司氏イチオシ
今週の"読まぬは損"

1日1冊の読書を30年以上続けているというマーケティング・データ・バンク(MDB)の菊池健司氏。 「これからの人事・人材開発担当者はビジネスのトレンドを把握しておくべき」と考える菊池氏が、 読者の皆様にお勧めしたい書籍を紹介します。

菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 コンサルティングサービス部 部長

プロフィール

日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データ・バンク(MDB)所属(URL:http://mdb.jmar.co.jp/)。情報収集手法に関する個別企業・団体へのアドバイスを行ったり、セミナー講師としても活躍。モットーは「1日1冊」「週末精読」。

2019年09月06日

第53回:『0秒で動け!』「わかってはいるけど動けない」人のための

『0秒で動け!』
「わかってはいるけど動けない」
人のための

伊藤羊一著/
SBクリエイティブ/
2019年8月刊
「動く」ことの難しさ

読者の皆様は、何かプロジェクトを進める時や、決定や判断を下す必要がある時、どのように意思決定し、行動しているのだろう¬か。自分の直感を信じて動く人、まずは関連情報をしっかりと集めて判断のオプションを増やす人、ひたすら悩むがなかなか進まない人等々、いろいろなタイプの方がいると思う。

ご参考までに、株式会社ファーストキャリアの調査によれば、2019年度の新人は「行動力に乏しい、率先して動くことができない」ことをマイナス面と捉えている人が多いという結果が出ている。

URL: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000044414.html

皆様の所属先の新人はいかがだろう。ビジネスシーンにおいては、欧米はもとより、アジアのスタートアップを見てもわかる通り、いかに「すぐに動くか」が勝負の分かれ目となっている。そして、すぐに動く若者が、世の中を変えるテクノロジーを生み出し、実際に世界に冠たる会社を設立していたりする。

ちなみに私はといえば、「まずは動いてみるか」と極力考えるようにしている(もちろん腕組みして考え込むこともあるのだが…)。例えば、この連載を書く時も、いつも最初から書く内容がきちんと決まっているわけではない。まずは少し書いて、今の自分のアイデアのレベル感を確認して、白紙のWordファイルをじっと眺め、思い浮かんだフレーズをひたすら書き綴る。

そこには文脈も何もない。もちろん人様に見せられる代物ではなく、推敲というステップが必要なのだが、不思議なもので、書いているとどこかで突然「スイッチ」が入る(筆が止まらなくなる)。もちろん、スイッチオンまでに時間を要することも多いのだが、動かないと始まらないことは知っているので、自分を奮い立たせて、今日も本稿に向き合っている。

「0秒で動く」ことの神髄

前回は、作業療法士である菅原洋平氏の『すぐやる!』をご紹介した。今回も「行動力」を高めることにフォーカスを当てた注目書籍をご紹介したい。

ヤフー株式会社コーポレートエバンジェリスト、そしてYahoo! アカデミア学長である伊藤羊一氏による『0秒で動け!』である。伊藤氏の前作『1分で話せ!』(SBクリエイティブ)は2018年のベストセラーとなったのでお読みになられている方も多いだろう。動くためにはやる気も勇気も必要だが、実は「スキル」も重要であり、本書はそのスキルを学べる点が実にありがたいと感じる。

すぐ「行動」するためには、①自分なりの結論をすぐ着想し、②仮説を組み立て、③自信を持って踏み出す、この3つが大事というコンセプトに基づき、全4章に渡り、重要な「スキル」を詳しく解説している。

第1章:「結論を出せ!」からは、多くのビジネスパーソンがなかなか動けずにいる状況を突いた解決法がどんどん提示されてくる。確かにそうだと1つ1つのフレーズに頷きながら読み進めることができるのではないだろうか。
第2章:「一歩踏み出す」では、とにかくひとまず手をあげようという項が印象に残る。
第3章:「人を動かす」では、「周りと握る」ことの重要性がわかる。
第4章:「軸を持て」では、自分の「軸」をつくるための手法が紹介されており、ぜひトライしたいという思いにかられる方が多いだろう。

0秒で動けば、成長スピードが変わる

本書は、以下のような項目を意識しながら読み進めた。

  • 1. すぐ動ける人になるために「自分に足りない部分」を学ぶ
  • 2. 仲間や部下に伝承できる「コツ」を学ぶ
  • 3. 明確な自分の「軸」「志」を見定める参考資料とする
  • 4. 著者の「情報」に対する考え方を学ぶ

それにしても「確かにそうだなあ」と考えさせられる内容が満載であった。自分が既に知っていることでも、様々な相関性において整理をしてくれているのがありがたい。読書をしてうれしいと感じるのは、知識が整理されて、それが結びつく、そう、点と点がつながり、線となる、それが「思考軸」として整理されていく瞬間である。前作『0秒で動け!』と併せて読んでいただくと、より効果を発揮するであろう。

もちろん、本連載をご覧いただいている皆様は、きっと本書を「すぐ」読んで、「すぐ」に動いてくださると信じている。若い方からベテランに至るまで、広くお勧めしたい1冊である。

ARCHIVE
過去の連載記事

2020年02月28日

第73回:『時間資本主義の時代』

古今東西、誰にでも平等に与えられているのが「時間」である。「時間」だけは、一度経過すると戻ってはこない。加齢とともに、「時間がたつのが早い」「時間がない」というのが口癖になっている(最近強く実感している……)。 それにしても、「時間」に対する注目度が年々高まっているように感じる。少子高齢化や人生100年時代、AIによる変化、節目による変化、私たちの進むべき道など、人々のやや不安な心理の現れが、時間への注目を高めているのかもしれない。 時間を基軸とした学びは、さらに重要度を増していくのだろう。ゆえに、時間関連本はこれからもきっと増加していく。『時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 最新物理学が解く時空・宇宙・意識の「謎」』(吉田伸夫著/ブルーバックス)といった書籍がベストセラーになるのも頷ける。

2020年02月20日

第72回:『ビジネスマンのための歴史失敗学講義学』

「著名な経営者が選ぶベストブック」のような特集記事を興味深く見ていると、そこで紹介されている書籍は「歴史」関連のものが多いことに気づく。論客の方と話をしていても、お勧め本を聞くとやはり多くの場合、「歴史」関連を勧められる。 私自身は未来を見据えるうえで、これからの時代は「SF小説」を読むことが非常に重要になると考えているのだが、「現在・過去・未来」という言葉もある通り、「歴史」に学ぶことの重要性もあわせて痛感している。 進む、立ち止まる、方向転換する、引き返す・・・・・・。かつての英雄や智将は、どのような基準をもちながら、その時々の判断をしていたのかとても気になる。時間は後戻りすることはできないが、歴史本で振り返ることができるのだ。疑似体験ができるのはありがたいことである。

2020年02月14日

第71回:『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』

仕事柄、様々な企業の方と話をする機会に恵まれるのだが、以下の話題は本当によく出る。 「うちには数字に弱い社員が多い」 「データ分析人材が足りないんだよね」 「もっと数字に強くならないと先が思いやられる」 私自身にも、思い当たる節がある。 ・データは並べてみたけれど、もう少し捻りが必要だなぁ ・どうすればもっと説得力の高い企画になるだろう・・・・・・

2020年01月31日

第70回:『だから僕は、ググらない。』

何かあると、すぐに検索画面に向かう方は多いだろう。検索すれば、玉石混交感はあれど、ありがたいことに大抵のことは調べられる。Googleをはじめとした世界中の情報にアクセスできる優れた検索エンジンに、進化したAI機能が加わり、検索者の意図をより考慮した調査結果が順番に表示されるようになる。 さすがに全知全能の神ではないが、ビジネスでもプライベートでもますます便利な時代になっていくのだろう。情報の取捨選択は、その選別眼が問われるのだが、それすらも検索エンジンが答えを教えてくれる時代がやってくるかもしれない。

2020年01月27日

第69回:『世界「倒産」図鑑』

毎年興味深く定点観測している指標の1つに「倒産件数」がある。節目、節目において、ニュース等でもよく取り上げられる指標である。日本を代表する企業信用調査機関である帝国データバンクと東京商工リサーチはいずれも、毎年以下データを公開している。 たとえば、2019年は倒産件数が8,300件を超えており、対前年増加に転じている。「不況型倒産」も多いのだが、いわゆる「人手不足型倒産」「後継者難倒産」も増加トレンドにある。業種業界、地域性、倒産の主因等々、見るべき視点が多いデータであり、ビジネスを先読みするための1つの指標として、お勧めしておきたい。 なお東京商工リサーチでは、主要47カ国の倒産件数を集計した「グローバル倒産レポート」も公開している。関心のある方はご覧になるとよいだろう。

2020年01月20日

第68回:『短い言葉を武器にする』

メールでのコミュニケーションが主体の時代だが、対面でのコミュニケーションの重要性も見直される時代になったと感じている。最近は、放っておくと誰とも会話なく1日が終わる企業人も増えているとか・・・・・・。(私もたまにそうなりそうな日があり、大いに反省している) 集中は確かに重要だが、コミュニケーションの不足(軽視?)は、企業力の低下につながるだろう。近隣座席の方にはメールではなく、必ず話しかけるよう義務付けている企業もあると聞く。 2020年以降も、「コトバ」のもつ重みが大変重要な時代となっていく。そうなると、表現の手段としての話し方は重要になっていく。どう相手に話すのか。わかりやすく要点を伝えられるのか。どうすれば伝わるのか。こうしたスキルは、しっかりと磨いていかないといけない。人の原点はやはり「話す力」なのだと強く感じる今日この頃である。

2020年01月14日

第67回:『ソフトバンクで占う2025年の世界』

GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)やBATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)など、テクノロジーを駆使して世界を席巻する企業、いわゆるメガテックの動向には、多くのビジネスパーソンが注目しているだろう。 2019年に注目されたのが、こうした企業が「アナログ」トレンドに熱視線を注いでいるという事実である。最新テクノロジー企業の共通項として、未来目線が他社よりかなり優れていることが挙げられるが、世界に冠たる企業が「アナログ」に注目しているというのはやはり考えさせられる事象である。

2020年01月09日

第66回:『武器は走りながら拾え!』

令和2年(2020年)の幕開けである。今年も書籍の紹介を通じて、時代感を少しでも先読みすべく、毎号、読者の皆様の「気づき」につながる情報をお届けしていく所存である。今年もぜひ、お付き合いいただければ幸いである。  世界情勢を見ると不透明な要素が実に多い。景気の見通しも慎重論が多勢を占めるが、ビジネスシーンで注目しておきたいのは、東京オリパラ以降の国家政策ではないだろうか。個人的には、新たな産業ビジョンの公開に期待している。「○○ビジョン」とタイトルがつく報告書が公開されたら要チェックである。 そして、令和2年の大トピックとしては、なんといっても夏の東京オリンピック・パラリンピックの開催が挙げられる。大きな高揚感、ワクワクする感覚とともに年を越された方も多いのではないか。

2019年12月23日

第65回:『百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者』

日本能率協会が毎年公表している「当面する企業経営課題実態調査」という調査結果がある。 1979年にスタートし、既に40回もの歴史を数える同調査だが、毎年興味深い結果を届けてくれる。 <2019年> ・5年後の課題として「事業を通じた社会課題の解決」が上昇 ・SDGsの課題は一般社員への浸透 ・人材マネジメントのトレンドは「雇用延長」「キャリア採用」 などなど、毎年、人事担当者もチェックしておきたいトレンドが満載なのだが、今回、特に印象に残ったのが、「10年後には事業構造を変える必要がある」と回答した企業が8割にも達しているという結果である。

2019年12月13日

第64回:『稼げる人稼げない人の習慣』

AI、ICT、テレワーク、副業・・・・・・。これからの働き方を変えていく要素は実に様々である。AIにより働き方が大きく変わることは数年前から報じられており、人事担当者はもとより、多くのビジネスパーソンが今後どうなっていくのかについて期待と不安を抱えながら注目しているだろう。定時退社が当たり前の時代が10年後には到来する。そもそも定時という言葉が死語になる時代が来るのだろうか。 2020東京オリンピックパラリンピックにおいて、壮大な「テレワーク」実験が実施されるが、「テレワークでかなり効率よく働けるね」という世論が一気に形成される予感がしている。果たして、働き方はどうなっていくのだろう。 AIと人間が仕事の棲み分けを行っていく時代がじわじわとやってくるなかで、生産性や時間密度、効率性がより問われることになる。仕事はやはり「成果」が重要なので、実はこれまで以上に、1人ひとりが「稼ぐ」ということを問われるようになると思う。「稼ぎ」の感覚がより一層重要な時代になっていく。

2019年12月04日

第63回:『仕事ができる』とはどういうことか?』

突然だが、読者の皆様は「センス」についてどのようにお考えであろうか。「彼はセンスがいいね」「彼女のあのセンスはどこからくるのだろう」といった話は昔も今も随所で登場する。社員面接などでも、「センス」というキーワードは1つの採用基準でもあり、頻発する言葉かもしれない。 私の若い頃は(あまり使いたくない表現ではある)、センスは生まれもってのものであり、簡単に磨くことができない、とマインドセットされていた記憶がある。プロスポーツの世界ではよく聞く話である。バッティングセンスやパスセンスという言葉もそうだろう。 センスに欠ける者は、時間を使って一生懸命努力をするしかない。そして努力の対象はいわゆるビジネススキルの習得であった。スキルはもちろんこれからも大切なのだが、センスをどうしていくのかを一段と意識していくことが大切な時代に突入している。

2019年11月28日

第62回:『ビジネスの武器としての「デザイン」』

私自身も、日本を代表するプロデザイナーの方と懇意にさせていただいており、セミナー等でご一緒させていただくのだが、「ビジネスとデザインをどう結び付けていくのか」という視点は毎回新鮮で、かつ自分では持ち合わせていない考えが多く、常に感銘を受けている。 さて、ここに興味深いアンケート結果がある。クリエイター採用のWebサービスを展開するビビビットが2018年11月に公表した「『デザイン経営』および『デザイン思考』に関する意識調査」によれば、「デザイン経営」「デザイン思考」の導入率は15 %未満 にとどまるものの、中小企業を中心に、導入企業の70 %以上が「売上・利益率の増加」に効果を実感しているという。人事担当者やマネジメント層の方にはぜひ見ていただきたい調査結果である。

2019年11月14日

第61回:『アニメのSF考証家が描く未来のカタチ 21.5世紀僕たちはどう生きるか?』

数年前に、『インテルの製品開発を支えるSFプロトタイピング』(ブライアン・デイビッド・ジョンソン著/安芸書房)という書籍を読んで、いろいろと考えさせられた。今後も手放せない1冊だと思っている。 インテルでは、10年後の社会全般の姿を専門に考えるチームを有している。同書は同社の未来研究員である著者が「日本のSF(サイエンスフィクション)を参考に、10年後を予測」しており、その考え方や手法が紹介されている実に興味深い書籍である。未来創造関連セクションは今でこそ日本でも多くの企業が導入を進めているが、インテルはある種、そのはしりとも言える存在である。

2019年11月08日

第60回:『考える力と情報力が身につく 新聞の読み方』

本連載読者の皆様は普段どの程度、紙の新聞をお読みだろうか。日本新聞協会の調査によれば、2018年の日本における発行部数は4,000万部を割り込んでいる。2008年には5,000万部を大きく上回っていたのでわずか10年で1,000万部以上も減少してしまったことになる。 もっとも、4,000万部というのは、なかなか凄い数字だと思う。ただ、かつてと比較すると確かに、電車内で新聞を読んでいる人は随分と減った印象がある。ネットで新聞のエッセンスを読む、各社の電子版で読む、経済ニュースのポータルサイトで読む。こうした手法が当たり前となり、わざわざ紙の新聞を購読する人は減ってしまっている。ビジネスの中心層が若いデジタルネイティブ層に移行していくなかで、この傾向は普通に強まっていくのだろう。

2019年10月31日

第59回:『日経BP総研2030展望 ビジネスを変える 100のブルーオーシャン』

前号に引き続き、今回も未来探索の話題となる。多くの企業が「他社が気付かない何かを見つける」「他社より1歩先に行くために」といった視点で「これから何が起こるのか」を注視している。 今後のビジネスシーンで勝つためには、「ブルーオーシャン」を見つけることは重要である。ブルーオーシャンとは、「競争せずに魅力的な新市場を創り出す」ことを指す。一方、「レッドオーシャン」はその名の通り、「血で血を洗うような激しい競争が行われている市場」のことを指す。

2019年10月24日

第58回:『「ミライの兆し」の見つけ方』

仕事柄、公的機関や企業の方と未来探索の議論をする機会が多い。ゆえに、様々な報告書に目を通し、情報をつなぎながら、日々思案している。 1つ参考となる報告書をご紹介しておこう。つい先ごろ公開された、文部科学省の「第11回科学技術予測調査」の速報版である。 本調査は、科学技術イノベーション政策の推進の礎となる予測資料として、1971年から5年おきに実施されている。2040年、2050年の社会像がどうなっていくのかについて、学識者はもとより、企業の見識者などの意見も詰まった報告書であり、一度目を通しておくことをお勧めしておく。

2019年10月11日

第57回:『仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術』

「日本企業528社に調査をしたところ、働き方改革の成功企業はたった12%」――。今回取り上げる書籍は、こんなショッキングな文章からスタートする。 さらに、多くの企業が、業務時間のうち「社内会議」が占める割合が実に43%に達しているという結果も掲載されている。(最近、会議で終日時間を費やすことも増えてきた私自身、正直ドキッとした)。ちなみに、ダントツの「社内会議」に続くのは「資料作成」「メールの送受信」である。多くのビジネスパーソンに当てはまるに違いない。 これから、時代は確実に変わる。今までの時間の使い方を見直し、我々も変わる必要がある。企業寿命の短命化、対して人間の長寿化、AIによる仕事の変化、職場の変化、時代の変化、○○の変化、△△の変化……。「変化」への対応は不可欠なのだが、心の準備ができていないという話はよく聞く。「なるようになる」という気がしないでもないが、あまり呑気でいるわけにもいかないだろう。様子見をしていると、気がつけば時代が大きく変化してしまいそうだ。

2019年10月02日

第56回:『編集思考』

ニュースメディアをチェックする際に、NewsPicksには大変お世話になっている。 既に利用されている方も多いだろう。有料会員が10万人を超えるこの大注目のメディアには、経済ニュースを見る目を養うための様々なヒントが溢れている。注目のニュースが所狭しと並び、また随時更新されていく。そして記事にはピッカー、さらにはProピッカー(選ばれた専門家)によるコメントが記載されていく。 私自身は、毎日、記事をいくつか選び、1日20~30分程度、以下のようなことを考える時間をつくっている。

2019年09月26日

第55回:『学びなおす力 新時代を勝ち抜く「理論とアート」』

これからの時代、常に「逆張り」「反対側」の世界観を持っている企業や経営者をウオッチしておくことが、大きなポイントだと考えている。 ・多くの企業が右側を見ている中で、この会社は左側を見ている ・この社長がインタビューで答えている内容は、どうも他社とは視点が異なる ・デジタル思考が強まる中で、この会社はアナログの方向性を見失わない 自分の中で、「逆張り」「反対側」視点を持つ対象企業をぜひ見つけてみていただきたい。その会社の特集記事やインタビュー記事を熟読する。もちろん経営者による自著があれば、対話しながら読み込んでみる。講演会があれば一番前の席で話を聞き、必ず質問する。こうしたことを大切にしていくと、他社とは異なるビジネスヒントを見つけられる可能性が高まるだろう。

2019年09月17日

第54回:『秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由』

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称「こち亀」)という日本の漫画界を代表する素晴らしい作品がある。ご存知の方も多いであろう。主人公である警察官・両津勘吉(両さん)が巻き起こす交番(派出所)を舞台としたこの人情コメディーの傑作はハチャメチャで、痛快で、時に楽しく、時に驚き、そして時に感動を与えてくれた。とにかく示唆に富んだシリーズであった。 惜しまれつつも2016年に連載が終了してしまったが、40年もの長きに渡り連載が続き、コミックスは実に全200巻(!)を数える。全巻読破してきた立場からすると、連載終了の際には、何か心の中にぽっかりと穴が開いたような感覚を覚えたことを今でもよく覚えている。

2019年09月06日

第53回:『0秒で動け!』「わかってはいるけど動けない」人のための

読者の皆様は、何かプロジェクトを進める時や、決定や判断を下す必要がある時、どのように意思決定し、行動しているのだろうか。自分の直感を信じて動く人、まずは関連情報をしっかりと集めて判断のオプションを増やす人、ひたすら悩むがなかなか進まない人等々、いろいろなタイプの方がいると思う。 ご参考までに、株式会社ファーストキャリアの調査によれば、2019年度の新人は「行動力に乏しい、率先して動くことができない」ことをマイナス面と捉えている人が多いという結果が出ている。

2019年08月28日

第52回:『超すぐやる!「仕事の処理速度」を上げる“科学的な”方法』

前回は、『超ヒマ社会をつくる』(中村伊知哉著/ヨシモトブックス)をご紹介した。AIの進化により、超ヒマ社会が創出され、人間には時間がたくさん生まれる。日々の流れのなかでは、なかなか想起しにくいかもしれないが、時代は着実にそういう方向に向かっている(詳しくは前号にて)。 将来を意識しつつ、我々は今の課題にもしっかりと向き合う必要がある。AI時代の足音を感じつつも、多忙な経営者やマネジャーは日々「時間との戦い」を強いられている。判断しなければならないことは数多く、先送りにすると、まさに雪だるま状態で「宿題」が増えていく。私自身、職場で1日1回は「しまったー、忘れていた!」と(心の中で)叫んでいる気がする。

2019年08月22日

第51回:『超ヒマ社会をつくる』

「AIが仕事を奪う」というキーワードが、新聞やビジネス誌でも取り上げられる機会は実に多い。読者の皆様は、実際にはどのような印象をお持ちであろうか。法人・個人、業種・職種、年齢、立場等により、見方、視点は大きく異なるのかもしれない。

2019年08月14日

第50回:『5Gビジネス』

私たちは普段、スマートフォン等を利用する際に4G(第4世代移動通信システム)という高速通信を利用している。スマートフォンの右上部には、Wi-Fiにつないでいる時以外は、4Gの文字が表示されているだろう。5Gはさらに一段進化した高速通信システムであり、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に併せての商用サービス開始が予定されている。

2019年08月05日

第49回:『河合雅司の未来の透視図 目前に迫るクライシス2040』

日本の先行きに少なからず不安を抱いている方は多いと思う。世界に先んじて進む少子高齢化。社会課題満載の我が国は果たしてどうなっていくのか。現実を直視しておく必要がある。 もちろん、国家もただ手をこまねいて見ているわけではない。本連載の読者諸兄においては、既に「耳タコ」状態かもしれないが、グローバル情報も日本の情報も効率的にキャッチアップをするためには、まずは国家の描くビジョンを大きく把握しておくことが肝要である。

2019年07月24日

第48回:『日本への警告 米中朝鮮半島の激変から人とお金の動きを見抜く』

令和への改元から、はや3カ月近くが経過した。それにしても、時が経つのは早い。令和初の日本の成長戦略の方向性は、この6月21日に閣議決定されている。人生100年時代をにらんで、「70歳までの就業機会の創造」というテーマは既に戦略の骨子となりつつある。自身のビジネスへの関わりを想起しながら、目を通しておいていただきたい。

2019年07月18日

第47回:『これからのビジネスマンに絶対必要な教養 テクノロジー見るだけノート』

比較的高い確率で当たると言われているのが、「人口・世帯数」と「テクノロジーの進化」に関する予測である。既に日本は、人口減少トレンドに対して異を唱える状況にはなく、世帯数も単身世帯が増加していくのは間違いのないところだ。テクノロジーの進化に関しても、私たちはその便利で劇的な進化において、実に多くの恩恵を受けてきた。。

2019年07月11日

第46回:『「おもろい」働き方で社員も会社も急上昇する Peachのやりくり』

は定期的に就職人気ランキングのデータを見ることにしている。注目するのは個別の企業名はもちろんだが、どちらかといえば業界である。「就職四季報」というキラーコンテンツを有する東洋経済新報社のランキングや、有力な就職支援関連企業を発表のランキングを複数眺めながら、今起こっていることの背景を考える。

2019年06月28日

第45回:『10年後のGAFAを探せ』

私たちは、GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の恩恵にあずかり、便利なテクノロジーを大きな投資を伴うことなく、利用することができている。多くのビジネスパーソンが、日々の業務や暮らしの中で、そのメリットを享受している。GAFAという言葉は流行語大賞にもエントリーされたように、気がつけばビジネスインフラ、社会インフラへと変貌を遂げている。

2019年06月20日

第44回:『ビジネス・フレームワークの落とし穴』

日頃からビジネスパーソン向けに情報収集・活用手法や新事業探索のためのワークショップ等を行っているのだが、講師を務める立場から見ても、「ビジネス・フレームワーク」の重要性はよくわかる。事業戦略を立案するうえで重要な「フレームワーク」、いわば「雛形」は、当然のことながら十分に理解しておく必要がある。

2019年06月07日

第43回:『ソロエコノミーの襲来』

突然だが、「日本の世帯数の将来推計」(2018年1月公開)という統計がある。人口や世帯数の推計は、今後の時代を読み解くうえで、ぜひ見ておきたい。例えば、2015年と2040年を比較すると、全国における男性の単独世帯数は6.5%、女性の単独世帯数は10.3%増加すると予想されている。2040年には、実に全世帯の4割が単独世帯となっていく。

2019年05月29日

第42回:『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』

世界のビジネスシーンの流れをよく観察していると、デザイン思考やアート思考への注目度合いが高まっていることがよくわかる。元々、デザインやアートに対する造詣が深い経営者は多い印象があるが、近年はその傾向がより鮮明になってきたように思う。

2019年05月23日

第41回:『仕事も部下の成長スピードも速くなる1分ミーティング』

「理想の上司アンケート」という調査結果がある。有名人で例えると誰が理想の上司か?という調査なのだが、時代が求める上司像を知るうえで毎年注目して見ている。男性の1位はウッチャンナンチャンの内村光良氏、女性の1位は日本テレビアナウンサーの水ト麻美氏が、いずれも3年続けて選ばれている。やさしさ、包容力、落ち着き、声の掛けやすさといった要素が大きいのだろうか、いずれにせよ3連覇というのはすごい記録である。

2019年05月15日

第40回:『心を成長させる名経営者の言葉』

2019年のゴールデンウィークは10連休という長期の休みとなった。皆様はどうお過ごしになられただろう。日本のビジネスパーソンは休み慣れていないため、時間を持て余した方も多くいたと耳にする。街頭インタビューなどの様子を見ていると、5連休位がちょうどよいと答える方が一番多いようだ。働き方改革を考えると、(自戒の念も込めて)欧米ビジネスパーソンの休暇の過ごし方を見習わなくてはならない時代が、もう到来しているのだろう。

2019年05月08日

第39回:『GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略』

アメリカのGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字)。日本はもちろん世界のビジネス、そして生活にも大きな影響を与える誰もが知るテクノロジー企業であり、イノベーションランキングでも常に上位に入る強力な4社である。 一方、中国のBATH。こちらは中国を代表するテクノロジー企業4社(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)の頭文字をとった言葉である。中国という強大な人口を有する国から、いつしか世界に影響を与えるメガテクノロジー企業がどんどん誕生するようになった。アリババによる「車の自動販売機」の発想には驚かされたし、バイドゥのCEOは、近い将来スマホがなくなるとコメントし、その発言には大きな注目が集まった。(気になる方は、ぜひ調べてみていただきたい)

2019年04月25日

第38回:『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』

経済産業省と特許庁は2018年5月に「産業競争力とデザインを考える研究会」報告書を発表した。人事担当者には、ぜひお目通しをいただきたい。「産業競争力とデザインを考える研究会」報告書 この研究会は、「日本企業の多くはデザインに対する自信と意識がいまだ低い。製品の同質化が進むなか、国際競争力は低下するのではないか」という危惧が発端となり、「産業×デザイン」の視点で発足した。

2019年04月18日

第37回:『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』

「令和」という新元号名称は、一定の評価を得ているようだ。仕事柄、様々な業界の方と話をするのだが、ここ2週間は「令和」談議に花が咲くことが多い。語源となった「万葉集」はにわかなブームを巻き起こしているし、いつの時代も新しいスタートというのは、多くの方に「前向きな」良い影響を与えるのだろう。 もう、あとわずか半月足らずである。4/末~5/1にかけては、令和カウントダウンイベントが多数実施されるようで、お祭りは盛り上がりを見せるのだろう。2019年入社の新人は「令和世代」の最初の世代となる。ぜひ、素晴らしい成長を遂げて欲しいと心から願っている。

2019年04月10日

第36回:『伝わるメール術 だれも教えてくれなかったビジネスメールの正しい書き方』

今年もまた新年度を迎えることができた。新元号も「令和」と決まり、新たな気持ちで今を過ごしている方も多いだろう。それにしても、新元号発表の号外の街での奪い合いには驚かされた。 今は丁度、多くの企業が新入社員を迎え入れているタイミングである。スーツ姿の若々しさ、初々しさは一目見て、新人とわかる。

2019年04月03日

第35回:『観光亡国論』

日本政府観光局の調査によれば、日本を訪れる外国人の数(訪日外国人数)は、2018年は約3,120万人となった(対前年8.7%増)。2019年に入ってからも、アジア圏を中心に、月に260万人以上が訪れている。

2019年03月25日

第34回:『知的生産術』

日本新聞協会の調査によれば、新聞の発行部数は現在減少傾向にある。2000年と2018年を比較すると、1,380万部も減少している。もちろん、ネット上で各メディアの情報が読めるニュースアプリも充実傾向にあるといったことが背景にある。

2019年03月20日

第33回:『わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方』

長年に渡り、ビジネス情報の収集・活用術、そしてそこから派生する発想のための手法などを顧客に伝える仕事をしている。いつもよく聞かれるのが、「普段、どのような情報の集め方をしているのか?」という話である。この質問に対して、「見るべき情報源はある程度決めている。

2019年03月13日

第32回:『1980年代から見た日本の未来 2030年代を予測する視点』

あと2カ月弱で、私たちは「時代の変わり目」に遭遇することとなる。そう、天皇陛下の譲位に伴う、新元号の始まりである。平成を振り返る関連書は既に多く見られるようになってきたが、私が尊敬してやまないある論客の方は、「平成の終わりというより、昭和の終わりだね」という言い方をされていた。

2019年03月08日

第31回:『仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる!』

AIによる仕事の変化については、様々な論考が各所で語られている。「AIによって取って代わられる仕事」「AIが進化しても生き残る仕事」等々いろいろな考え方があるものだ、といつも感心させられる。

2019年02月25日

第30回:『捨てる。 引き算する勇気』

実は個人的には、「片付け」「整理整頓」が大の苦手である。意を決して(?)、定期的に机上やパソコンのデスクトップを整理するのだが、いわゆるリバウンドが短いタームで起こる。いやはやお恥ずかしい話である。何かとっておきの方法はないのかをいつも探している。

2019年02月18日

第29回:『THE VISION あの企業が世界で急成長を遂げる理由』

未来予測専門のセクションを新設する企業は、ここ数年かなりの増加傾向にある。「他社がまだ気づいていないかもしれない、未来の市場や新テーマを探索したい」「AI等のテクノロジーの進化と自社ビジネスの関連性はどうなっていくのかを考えたい」など、その理由は様々である。一方で、未来予測を行う理由について、「『自分たちがどういう思いを持って持続的な発展を遂げていくのか』を考えるために、世の中や社会の変化をしっかりと洞察するため」という答えも多くみられる。

2019年02月12日

第28回:『No HARD WORK! 無駄ゼロで結果を出すぼくらの働き方』

Basecampという会社をご存知だろうか?アメリカ・シカゴに本拠地を置くプロジェクト管理ツール『Basecamp』で有名な1999年創業のソフトウェア開発企業である。トップ自らが、自身の業務多忙を解決するためのツールとして作ったソフトウェアは瞬く間に世界を席巻した。2004年には45だったユーザー数は、今や、3,000,000を超えている。何という急成長!と驚かずにはいられない。

2019年02月04日

第27回:『日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義』

先行きを不安にさせる出来事やニュースが多い中で、日本人の各スポーツシーンでの活躍は実に明るい話題である。下手の横好きでバドミントンをやっている立場からすると、男子の桃田選手や、女子ダブルス勢の大活躍は、本当にうれしい。大坂なおみ選手のグランドスラム連覇(凄い!)、サッカー日本代表のアジア杯決勝進出等々、東京オリンピックを控えて、ここにきて期待できる競技が増えていることは素晴らしい。

2019年01月28日

第26回:『お金の流れで読む 日本と世界の未来 世界的投資家は予見する』

今、ビジネスシーンでは、新たな産業の誕生なども意識しながら、どのように未来を予測し自社事業を創造していくかという、知恵比べ合戦の様相を呈している。様々な未来予測文献が発刊され、予測合戦は激化している。目移りするラインナップである。

2019年01月22日

第25回:『仕事がサクサク終わって早く帰れる 自働大全 驚きのスマホ&PC活用法で〈自分働き方改革〉』

2019年も、「働き方改革」の動きが多くの事業者に影響を与えることは想像に難くない。「モーレツに働く」「長時間働く」ことが美徳とされ、それが原動力となり、日本の経済発展を支えてきた。今は、いかに労働時間を減らし、成果を上げることができるか、生産性を高めることができるかに議論のベクトルが向いている。

2019年01月15日

第24回:『アナログの逆襲「ポストデジタル経済」へ、ビジネスや発想はこう変わる』

2019年はおそらく「ターニングポイント」の1年となる。春先の元号の変更、消費税増税、参議院選挙等々、政治・経済・社会に影響を与える大きな「変更」が目白押しの1年となる。

2018年12月19日

第23回:『短い時間で面白いほど結果が出る!他人の頭を借りる超仕事術』

一般社団法人日本能率協会による「当面する企業経営課題に関する調査」の2018年版速報(URL: https://www.jma.or.jp/img/pdf-report/keieikadai_2018_sokuho.pdf)が公開されている。

2018年12月10日

第22回:『日経BP総研2030展望 ビジネスを揺るがす100のリスク』

2018年も残すところあと1カ月弱である。今年、顧客からよく聞いたのが「日進日歩」という言葉だ。大手メーカーの先端研究従事者からよく聞くのだから、今の時代感をよく言い表しているといえよう。特にテクノロジー分野は進化・変化のスピードが速すぎて、その道のベテランでも先行きの予見が難しくなっている。

2018年12月03日

第21回:『2020年以降の業界地図 東京五輪後でもぐんぐん伸びるニッポン企業』

東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年以降の世の中の変化がどうも予見しにくい。いわゆる“ポスト2020”をどう捉えていくのがよいのか?といったご相談を頂戴する機会が随分と増えた。

2018年11月26日

第20回:『見るだけでわかる!ビジネス書図鑑』

ビジネス書はどうも堅いイメージが強く、なかなか手に取ることができないという話を今でもよく耳にする。大学生と話していても、ビジネスパーソンと話していても、そういう話は実に多い。「小説は好きなんですけど・・・・・・」「特定分野の専門書であればいくらでも読めるのですが…」と言う。

2018年11月19日

第19回:『自分を強くする』

VUCAというビジネスキーワードを近年よく耳にする。人材関連でもホットキーワードとして取り上げられているので、ご存知の方も多いだろう。Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、 Ambiguity(曖昧)の頭文字をつなぎ合わせた造語であり、これからの時代をよく言い表している。

2018年11月12日

第18回:『AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか』

前号でも触れたが、既に書店では、2019年以降を短期・中長期でにらんだ「予測本」が非常に目立つようになってきた。多くのビジネスパーソンがその棚で立ち止まり、何を買おうか吟味している姿は、この時期の風物詩ともいえる光景である。ご多分に漏れず私も、数ある書籍の中からどれを選ぶか、結構楽しみながらチェックさせてもらっている。

2018年10月29日

第17回:『‘19 生活行動カレンダー』

書店に行くと、年末感が感じられる時期になってきた。平積みの棚には、2019年以降の景気・経済・社会・技術等のトレンド解説書が目白押しである(本連載でもまた必読書を紹介していく)。2019年は日本にとって、ターニングポイントの1年となる。

2018年10月22日

第16回:『なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか』

現在、多摩大学大学院の教授であり、田坂塾という私塾も開いている田坂先生の著書との出会いは、もう20年近くも前のことになる。1999年に発刊された『なぜ日本企業では情報共有が進まないのか』(生産性出版)というナレッジマネジメントについて書かれた素晴らしい書籍があり、当時、その内容に衝撃を受けたことを今でもよく覚えている。

2018年10月15日

第15回:『デス・バイ・アマゾン テクノロジーが変える流通の未来』

インターネットの登場は、世の中の仕組みそのものを劇的に変化させた。なかでも電子商取引は、その代表例の1つだろう。自宅や職場に居ながら、ネット上のボタンをクリックするだけで、世界中の様々な商品を簡単に手に入れることができる。楽天やヤフーといったネットショッピング大手企業はBtoCビジネスに大きな影響を与え、BtoBビジネスにおいても、工具通販モノタロウのようなサービスが注目を集めている。

2018年10月09日

第14回:『戦略思考トレーニング 最強経済クイズ[精選版]』

ビジネス書の場合、単行本でヒットすると、数年後に加筆・修正され、文庫化(時に新書化)されて登場するというのは、よくあるケースである。最近では、ダグ・レモフらによる名著『成功する練習の法則 最高の成果を引き出す42のルール』(日本経済新聞出版社)が文庫化されて発売されたのは、個人的にもうれしかった。この本は、2013年にハードカバーで発刊されている。

2018年10月01日

第13回:『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごい時間術 どんなに忙しくても時間内に結果を出す仕組み』

仕事の効率化は、いつの時代も永遠のテーマである。特に「働き方改革」「人生100年時代」が前提となるこの時代、ツールの活用や創意工夫を通じて、効率化を模索していかなくてはならない。来るAI時代には、仕事の効率化の考え方はどう変化しているのだろうか?

2018年09月26日

第12回:『仕事のスピードを上げながら質を高める 最強のライフハック100』

仕事の効率化を進める上で、ハックス(HACKS)という手法(技術)が最初に大きく取り上げられたのは、今をさかのぼること10年以上前になる。元々、シリコンバレーにおいて、仕事の質を高めるスピードを上げるためのテクニックの1つとして「LIFE HACKS」(ライフハックス)ブームが巻き起こり、日本にもそのブームは到来した。シリコンバレー流仕事術への強烈な期待と憧れの現れである。

2018年09月18日

第11回:『ディズニー、NASAが認めた 遊ぶ鉄工所』

前号でリンダ・グラットンの『LIFE SHIFT』(コミック版)を紹介したが、「人生100年時代の到来」はこれからの企業の在り方、人材育成の在り方にも大きな影響を与えるに違いない。時代の変化に応じて、これまでの前提や慣習、思い込みを変えていく必要がある。

2018年09月10日

第10回:『まんがでわかるLIFE SHIFT』

近年の書籍発刊トレンドの1つに、売れているビジネス書のコミック化が挙げられる。かつて売れた、あるいは評判の良いビジネス書の文庫化がトレンドとして存在していた(まあ、今もそうなのだが…)。 ビジネスコミック化した書籍はベストセラーが主体である。コミックを読んで原書に関心を持つという人も多いようだ。

2018年09月03日

第9回:『会社四季報 業界地図2019年版』

移り行く時の流れ、不透明な時代感、日進日歩?の世の中・・・・・・。とめどない変化の中で、皆様は何を指標として、「世の中全体」のトレンドを観察しているだろうか?混沌とした時代には自分の軸を持つことが非常に重要である。 自分の軸・・・・・・、そう、私はこれからのビジネスパーソンは「定点観測」の視点を持つことが非常に重要だと考えている。

2018年08月27日

第8回:『未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか』

未来探索を行う部署の新設が昨今のトレンドの一つとなっている。未来の社会像やビジネスシーンの絵姿を徹底的に描きながら、自社の将来の方向性や参入すべき分野、対応すべき技術課題等について経営陣に進言する、そうした役割を担うケースが多いようだ。皆様の所属先ではいかがであろうか?

2018年08月21日

第7回:『大学4年間の経営学見るだけノート』

書籍の発刊トレンドから「時代感が読める」というのが前々からの持論である。ネット書店や電子書籍はもちろん非常に便利で、よく利用しているが、できるだけ毎日リアル書店を短時間でも眺めるようにしている。 書店店頭の陳列棚や注目書籍の大展開、人々が何に関心を示しているのか、思いもよらぬ書籍との出会い・・・・・・。日々、実に多くの発見がある。仕事柄、出張も多いのだが、どこの街に行っても、まずは書店を探すことにしている。

2018年08月06日

第6回:『仕事2.0 人生100年時代の変身力』

出版界で話題を集めているレーベルの1つに、幻冬舎によるNews Picks BOOKシリーズがある。2017年4月にスタートした幻冬舎と経済ニュースメディアであるNews Picksによるコラボレーション企画であり、毎月、非常に興味深い書籍が刊行されている。 抽象的な表現だが、「突き抜けた感」のある若い著者が多い印象があり、私もこのシリーズから「若き論客」を見つけ、その著者の書籍はもちろん、セミナー等にもできるだけ参加して学ぶようにしている。

2018年07月30日

第5回:『2022年の次世代自動車産業 異業種戦争の攻防と日本の活路』

突然だが、皆様は自分の所属する「業界」の先行きをどうお考えだろうか?仕事柄、様々な業界のお客様と話をする機会があるが、昨年と比べても不透明感が増している気がしてならない。「本当にどうなるか分からない」「数年先は闇」「2020年東京オリンピックまでは多分大丈夫だけど・・・・・・」などなど、いやはや「不安」フレーズのオンパレードである。

2018年07月23日

第4回:『儲かる仕組みの思考法 いま利益を出す会社は何をしているのか?』

この著者の本なら、どんなテーマでも思わず買ってしまう・・・・・・。そうした“MY著者”を秘かに持っている方も多いのではないだろうか。 今回お届けする『儲かる仕組みの思考法』の著者である山崎将志氏は、私にとってそういう存在の1人である。アクセンチュア出身であり、独立後もコンサルティング先の新規事業開発に尽力している。

2018年07月17日

第3回:『未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること』

今回は、今、大きな注目を集めている未来年表本をご紹介したい。 産経新聞社で論説委員を務める河合雅司氏による『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』がベストセラーになっている。版元である講談社のサイトによれば、電子書籍も含め既に48万部が売れ、今もその勢いは止まっていないとのこと。 2018年5月には、『未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること』も発売され、好調なスタートを切っているようだ。

2018年07月09日

第2回:『すべての仕事は10分で終わる』

今回は、元LINEのCEOであり、現在はC ChannelのCEOを務める森川亮氏の新作をご紹介したい。 大企業での勤務経験を持ち、LINEでは日本でも現在7,500万人(!)ものアクティブユーザーを誇る巨大空間を作り上げ、C Channelでも日本最大規模の女性向けライフスタイル動画メディアを立ち上げた森川氏。当然、注目のビジネスパーソン、そして経営者であり、その仕事の進め方に関心を持たれる方も多いだろう。もちろん私もその1人である。

2018年07月02日

第1回:『ピーター・ティール  世界を手にした「反逆の起業家」の野望』

本連載では、人材開発担当者が今読むべき、あるいは、社員に読ませたい旬のお勧め書籍を毎週紹介していく。多くの読者の皆様にとって、「これからの世の中の流れ」を感じ取るためのヒントとなれば、この上ない喜びである。 れからの世の中の流れ」を感じ取るためのヒントとなれば、この上ない喜びである。 さて、記念すべき第1回は、思案した結果、本書を取り上げることとした。