第26回 変化を先導できる人財を育成 「越境学習」で組織にイノベーションを起こす 佐賀幸二郎氏 花王グループカスタマーマーケティング 人財開発部門 教育部 マネジャー
佐賀幸二郎氏
花王の「よきモノづくり」をカスタマーに届ける花王グループカスタマーマーケティング。
「越境学習」の仕掛け人である人財開発部門教育部マネジャーの佐賀幸二郎氏は、自身も越境学習の実践者だ。
佐賀氏に、VUCAの時代の人財育成について聞いた。
[取材]=長岡萌以 [文]=谷口梨花 [写真]=中山博敬
マーケティングとは何かを知るキャリアのスタート
花王グループカスタマーマーケティング(以下、KCMK)人財開発部門教育部マネジャーの佐賀幸二郎氏は、KCMKの「越境学習」仕掛け人だ。VUCAの時代に対応し、変化を先導できる人財を育成するため、研修プログラムの刷新に取り組んでいる。その原動力は、佐賀氏自身のキャリアの変遷にあった。
佐賀氏は花王入社と同時に、花王グループの「メーカー販売機能」と「卸売機能」の両方を担う花王販売(現KCMK)で営業担当となる。
「もともとはSE志望でした。当社もシステム部門で応募したのですが、面接で楽しくしゃべっていたからか営業に。広島支店に配属になりました」
SE志望から営業という予想外のキャリアのスタートだったが、仕事は楽しくて仕方がなかったという。