HR TREND KEYWORD 2019│テクノロジー│EdTech EdTechで大人も子どもも「ワクワク」した学びを 森田 朗氏 津田塾大学 総合政策学部 総合政策学科 教授
EdTechを活用した創造的な課題発見・解決力の育成について検討する経済産業省の有識者会議「『未来の教室』とEdTech研究会」。その座長を務める津田塾大学総合政策学部教授の森田朗氏に、EdTechが創り出す未来について話を聞いた。
EdTech で教育にイノベーションを
昨今、世界中でEdTech による教育イノベーションが進んでいる。アメリカや中国、イスラエル、シンガポールといったEdTech 先進国からはかなり遅れているものの、日本でもEdTechの活用が進みつつある。その背景には、第4次産業革命が進み、予測が難しくなるなか、教育も変わらなければならないという課題意識がある。より創造的で協働的、かつ個別最適なものが求められるこれからの教育において、EdTech は重要な役割を果たすだろう。
それではEdTech でどのように教育が変わるのか、3 点紹介したい。1 点目は、学習の「個別最適化」である。これまでの教育は「小3の3学期に算数のこの単元を学ぶ」というように学習指導要領に基づいて一斉に教えるのが主流だった。しかし、このような教育では落ちこぼれを生みやすいし、個々の才能や強みも伸ばしにくい。