おわりに 「対話」の先に広がる創造性
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誰もがAIを使う時代に
『her/世界でひとつの彼女』という映画をご存じだろうか?離婚調停中の妻を想いながら孤独に暮らす男が、ある日最新のAIを搭載したOS・サマンサを手にする。男とのやり取りを通して“人間らしさ”を学習していくサマンサ。自分を優しく気遣い、時にはジョークを言って和ませてくれるサマンサに、男は次第に惹かれていく―― 。この映画のなかで、まさにAIは人間の代わりになり得る存在として描かれている。
2022年11月に公開され、瞬く間に広がったChatGPT。私たちの問いかけに対し膨大なデータから最適解を導き出し、しかもそれが自然な言葉であることから、より人間の代替としての活躍を強調されるようになった。
「AIに仕事を奪われる」、そんな声も聞こえてくるが、この賢明なAIを人間の脅威とせず、ポジティブに付き合っていくために、私たちはAIをどのように理解し、活用していけばいいのだろう。