第10回 会社の危機から生まれた サイボウズ流チームワーク術 なかむらアサミ氏 サイボウズ|中原 淳氏 立教大学 経営学部 教授
働き方改革の旗手として次々と先進的な制度を打ち出し、「働きがいのある会社」として知られるサイボウズ。
場所も時間も自由な働き方を選択する社員同士のチームワークを可能にしているのが、サイボウズ流のチームークメソッドです。
同社のチームワーク総研のなかむらアサミさんに話を聞きました。
会社の危機を救ったチームワーク
中原:
サイボウズの企業理念は「チームワークあふれる社会を創る」ですが、創業時からチームワークを重視していたのですか。
なかむら:
実はそうではありません。社内では2007年ごろからチームワークについて学び、実践し、組織改革を行ってきたのですが、これを経営理念として社外に公開したのは2015年。8年かけてようやく社内に定着したということで、公開に踏み切ったのです。
中原:
会社の大変革が行われたのですね。きっかけは何だったのですか。