おわりに 仕事の意義を柔軟に見いだすクラフトへのスイッチを
やらされる仕事から自らやりたくなる仕事へ
日々の仕事にやらされ感をもたず、どう主体的に向きあうか。会社勤めをする人なら、一度は悩んだことがあるのではないだろうか。
そして人事・人材開発に携わる方はだれもが、社員たちが会社や上司の指示にただ従う以上に、意欲的に、創造性高く働き、結果も残してほしい、と感じているだろう。
仕事に対する主体性を引き出すヒントとして近年、注目されているのがジョブ・クラフティングである。下記の3つのポイントで、振り返ってみよう。
❶自分主語に、柔軟に解釈
部下の内発的なモチベーションを高めようとして、上司が施策やアサインなどの機会を与える「ジョブ・デザイン」に対して、「ジョブ・クラフティング」は、社員自身がやりがいを見つけること、つまり個々人の自分発信であることが大事だと高尾義明氏(OPINION 2)は強調する。
仕事を自分なりに、拡大解釈することで、外への働きかけの質を向上させ、気づきを得るアンテナも敏感になる。