OPINION3 快眠の準備は朝起きた瞬間から始まる! “無理のない習慣化”が鍵 友野なお氏 SEA Trinity 代表取締役/睡眠コンサルタント
質の良い睡眠をとるために必要なことは何か。日々の生活のなかで、何に気をつければよいのか。
睡眠コンサルタントの友野なお氏に、快眠のポイントを聞いた。
質の良い睡眠で目覚めが変わる
「睡眠の大切さはわかっているけれど、忙しくてなかなか睡眠まで気が回らない」――。そんなビジネスパーソンは多いだろう。しかし、良質な睡眠こそが、日々のパフォーマンスを高める。忙しいビジネスパーソンやリーダー層こそ、睡眠に気を使うべきだろう。
睡眠コンサルタントの友野なお氏は、睡眠の質が高まると起床時に心身の変化に気がつくと話す。
「良い睡眠をとったときとそうでないときの違いを自分でよく観察すると、睡眠の大切さがわかり、眠りを大事にできるようになると思います。特にリーダー層からは『部下ができたり大きな仕事を任されたりして、プレッシャーが大きいために眠れない』という話をよく聞きます。良質な眠りは心の健康を支えてくれるので、眠れないせいでさらにプレッシャーに弱くなるという悪循環をつくらないためにも、ぜひ睡眠改善の習慣を取り入れていただきたいです」(友野氏、以下同)
いったい自身の“睡眠レベル”はどれほどなのか。まずは、9つの項目でチェックしてほしい(44 ページ図)。1つでも当てはまるものがあれば、睡眠の量が足りないか、または睡眠の質を改善する余地があるということだ。
良質な睡眠のための習慣とは
「睡眠のための習慣というと就寝前の行動だけにフォーカスされがちですが、実は朝起きた瞬間から快眠のための準備は始まっています」と友野氏。では、具体的には何を実践すればいいのか、紹介しよう。
〈朝:タンパク質と水分を摂取〉
起床後はすぐ窓際に行き、15 秒間空を見上げて太陽光を目に入れよう。これだけで日中の意欲的な活動が後押しされ、夜に眠くなるための脳内の“予約スイッチ”が押されるという。
「曇りや雨天でも十分な光量がありますから、天気に関係なくこの習慣を身につけましょう」