おわりに 管理職の役割や、必要な能力は 社会とともに変化している
新時代に、新しい武器を
本特集の取材者の多くは、「社会が変わってきている今、人材マネジメントが難しくなっている」と指摘した。
たとえばタワーズワトソン岡田恵子氏(P38)は時代背景として、世代間ギャップの広がりとデジタル化、そして企業統制上の説明能力が求められるようになったことを挙げた。
「チーム術」や「残業ゼロ」など生産性向上策に詳しい小室淑恵氏(P45)は、社会や人口構造が「人口ボーナス期」から「人口オーナス期」へと変化しており、いかに短時間で生産性高く働けるかが重要であることや、多種多様な人材で意思決定をしていく必要性を述べている。
こうした時代にチームマネジメントを担う管理職には、従来以上に武器を授ける必要がある。
武器1 現代に即したマネジメントスキル教育
武器としてまず挙げられるものは、マネジメントスキルを伸ばす教育機会だ。