第4回 2019年も注目のタイムマネジメント 菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 コンサルティングサービス部 部長
経営や人事を担う人材にとって、ビジネストレンドの把握は欠かせない。
1日1冊の読書を20年以上続ける読書のプロが、ビジネスを読みとく書籍を紹介する。
課題多きタイムマネジメント
2019年が始まった。毎年、年の初めに考えるのが、より実り多き1年にするためのタイムマネジメントについてである。年末に、その年の手帳をパラパラとめくりながら、「未来予測はどの程度当たったのか?」「目標はどの程度達成できたのか?」といった振り返りを行うのも私の恒例なのだが、その際に自分の「タイムマネジメントはしっかりできていたのか」についても検証するようにしている。タイムマネジメントは奥深く、まだまだ改善の余地があると感じるからだ。
長年、時間の使い方についてはずいぶんと研究してきた。ツールでは、紙の手帳をエースとし、Googleカレンダーと社内のスケジュール管理カレンダーを補完として利用するというスタイルは、試行錯誤の結果、定着しつつある。
また、時間の割り当てという観点からは、業務内容と効率性を検証しながら、自分の今の進め方ははたして正しいのかどうか、都度立ち止まり、考えるようにしている。しかし、実際はベテランと呼ばれる年代になっても、まだ完成感は得られていない。
AI時代のスケジュール管理とは
多くの人が迷っているからこそ、タイムマネジメント関連書籍は手を変え品を変え、数々発刊されるのだろう。書店に足を運ぶと、棚からこれからのビジネスの息吹きを感じるようにしているのだが、タイムマネジメント本は、以前から欠かさず注目している。
このテーマに関しては、様々な研修も開催されており、私も何度か参加したことがある。それほど、注目すべきということだろう。
AIの時代には、人間の仕事やスケジュール管理はいったいどうなっていくのだろうか?
ここで、最近のタイムマネジメント関連書籍を分類しておこう。
①有力経営者関連の分析本
②有力経営者の側近による分析本
③今こそ読みたい王道本