ART 日本美術家列伝〜江戸時代篇 写生絵で人々の心をつかんだ絵師・円山応挙(まるやまおうきょ) 矢島 新氏 跡見学園女子大学 教授
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商品として売れる絵をコンスタントに描いたという意味で、円山応挙はプロ中のプロと言うべき絵師である。少年期に京都に奉公に出され苦労した応挙は、得意な絵で身を立てることに強いこだわりがあったと思われる。
18世紀後半の京都は、前回ご紹介した伊藤若冲をはじめ、池大雅(いけのたいが)や与謝蕪村など有名絵師を輩出した絵画の黄金時代であったが、ハングリー精神で精進を重ねた応挙は、一番の人気絵師にのし上がった。成功の秘訣は「写生」である。