第2回 おもてなしの限界と可能性とは?
気になるテーマを気になるあの人はどう考える? オピニオンリーダーたちの意見をご紹介します!
今回のテーマ おもてなしの限界と可能性とは?
五輪招致で世界中に広まった、
日本の「おもてなし」。
国際競争力を上げる鍵なのか?
それとも働き方改革の時代にそぐわない
昭和の精神論なのか?
01 経済成長鈍化と人口減少で無償サービスが困難に
おもてなし精神は内容やコストに見合った評価がなされる範囲にとどめるべきだ。この範囲を超えると過剰サービスとなり、人手不足の一因となる。日本の「お互い様」社会がおもてなし精神という美徳を形成したことは素晴らしい。しかし、経済成長の鈍化がサービスの価格上昇を抑制する一方、人口も減少する中、無償でおもてなし精神を提供するのは困難だ。日本は“おもてなし精神≒無償サービス”という考えを見直す時期に来ている。