Chapter2 テクノロジーと1on 1|CASE1 Phone Appli 1on1の質向上と効果測定に寄与 テクノロジーで会話の“質”を測れる?! 吉田順一氏 北村隆博氏 株式会社Phone Appli
Webサービスの開発・販売を行うPhone Appliは村田製作所と共同で、1on 1での雰囲気や上司・部下の感情、自己開示度など、目に見えない情報をセンサーで可視化して、会話の“質”を測る実証実験に取り組んでいる。どうしたらそれが可能になるのか。
1on1は部下のための時間
Web電話帳アプリケーションを主軸として様々なWebサービスを展開するPhone Appliは、マネジャーの育成と部下のケアを目的として1on1ミーティングを制度化している。約100名の社員全員が自分の上司または部下と週1回、30分の1on1ミーティングを必ず行うというものだ。
同社でも1on 1は「部下のための時間」と定義されているため、話題は部下が決める。開発に携わり、自身も部下との1on1を行う営業本部マーケティング部部長の北村隆博氏は、制度の利点を次のように話す。
「部下は相談したいことがあるとき、『この話は1on 1のときにしよう』と判断できますし、マネジャーも1on1の時間はその部下のためだけに使えるので、仕事もしやすいです」
1on1終了後は、上司または部下が専用のアプリケーションを用いて議事録を作成する。この議事録に書かれた内容に関しては、上司は責任を持って取り組むことになるため、1on1に対する部下の信頼度は高い。