第1回 文系人材に未来はあるか?
気になるテーマを気になるあの人はどう考える? オピニオンリーダーたちの意見をご紹介します!
今回のテーマ 文系人材に未来はあるか?
国立大改革で減りゆく人文社会系学生。
しかし18年の就職率は「文高理低」となっている。
一時期、話題になった「文系不要論」を今、どう見るか?
01 文系の「直感的センス」がむしろ不可欠
人や集団、組織や社会の「秩序や逸脱」、「道理や情理」を探求する文系人材こそ、ビッグデータの統計的処理による法則性発見のための「仮説構築」において力を発揮する。社会における活動は、常に繰り返しの効かない一発勝負であり、統計的に有効な方法が今ここで成果を上げるとは限らない。「論理的統計的思考」と同様、文系学問の知的資産から得られる「直観的センス」の重要性は今後も決して減じることはないだろう。