J.H.倶楽部

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Learning Design 2018年09月刊

続 書籍に学ぶ ビジネストレンド 第2回 AIは、世の中の何を変えていくのか

経営や人事を担う人材にとって、ビジネストレンドの把握は欠かせない。
1日1冊の読書を20年以上続ける読書のプロが、ビジネスを読み解く書籍を紹介する。

菊池健司(きくち けんじ)氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 コンサルティングサービス部 部長
日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データバンク(MDB)所属(URL:http://mdb.jmar.co.jp/)。情報収集手法に関する個別企業・団体へのアドバイスを行ったり、セミナー講師としても活躍。モットーは「1日1冊」「週末精読」。

現代は、先が全く想定できない

仕事柄、多くの企業の方とお目にかかる機会がある。最近、よく耳にするのが「昨年くらいまでは、テクノロジーの進化も含めてある程度先が想定できたが、今年に入ってからあまりにも流れが速過ぎて、未来を見通しにくくなっている」という内容の話である。

先を想起しにくくさせられている要素の1つが「AI の進化」であることは間違いないだろう。AIは我々に、マインド面も含め大きな影響を与えている。

人材育成担当者も、AIにより世の中がどう変化していくのかを注視しておかないと、採用していく人材像に狂いが生じる。

特に人が担っていたどんな仕事がAI に代替されていくのかは見極めのポイントでもある。単純労働がAI に取って代わられるという説もあるし、実は知的労働こそが代替されるという話もある。ちなみに、私は両方の視点から考えておいたほうがよいと考えている。

AIはあっという間に浸透する

まだ記憶に新しいところだが、2015年12月に英オックスフォード大学と野村総合研究所の共同研究により公表された、AIによる職業代替可能性に言及した調査結果は、世の中に衝撃を与えた。10~20年後に日本の労働人口の約半分がAIやロボットで代替可能になるという、あの調査結果である※。

タイムマシンに乗って未来へ行くことができたなら、我々は「2017~2018年頃は労働力不足なんていう時代もあったね」などと振り返っているのだろうか。

AI は今後、社会基盤として急激に、我々の想像よりも早く世の中に浸透していくと思う。定期券が電子化され、Google を当たり前のように使い、スマートフォンを手放せなくなったように……。

AI 関連の書籍の特徴は、大きくは以下の分類となる。
①AI の進化(技術面含む)
②AI による社会の変化
③AI による企業・人材の変化

必読書籍名は次ページを参照いただきたい。

加えて、国立情報学研究所の新井紀子教授による『コンピュータが仕事を奪う』(2010年12月刊/日本経済新聞出版社)もぜひ読んでおきたい。同氏はAIの今後を考えるうえで、キーパーソンのお一人であろう。

次号では、「IT ビッグ5とこれからの時代」と題してお届けする。乞うご期待。
※https://www.nri.com/jp/news/2015/151202 _1.aspx

AI後進国ニッポンが危ない!脱出のカギはディープラーニング人材の育成

多田和市著/日経BP社/2018年6月/1400円+税

AI後進国、確かにそうかもしれない。技術ではなく、ビジネスシーンにおける理解度合いという点において。ディープラーニング人材という言葉は今後、より注目されていくだろう。

「AI失業」前夜―これから5年、職場で起きること

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