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Image by Sakosshu Taro / PIXTA(ピクスタ)

SDGs浸透で
変化する人と組織

SDGsへの取り組みは、人と組織が成長する機会です。社員一人ひとりの自分ごと化が進むことで、意識や行動が大きく変わった企業を取り上げます。

2021年11月15日

第1回:人と組織の成長にも寄与するオリオンビールのSDGs

「人を、場を、世界を、笑顔に。オリオングループ」をミッションに、1957年の創業以来、地元の沖縄はもとより、全国にも根強いファンを持つオリオンビール。SDGsへの取り組みに併せて、企業理念『ORION WAY(オリオンウェイ)』の策定をはじめ、人事制度全体も見直したという。その意図は何か。オリオンビールの人事総務本部に詳しく話を聞いた。

社会貢献活動「4本の柱」

2020年度から、オリオングループではSDGsに沿ったCSR活動として「社会貢献活動4本の柱」として、以下4つを打ち立てた。

  • ①「もっと首里城を、ずっと。」
  • ②「もっと教育を、ずっと。」
  • ③「もっと技術革新を、ずっと。」
  • ④「もっと美ら海を、ずっと。」

①は2019年10月に焼失した、沖縄県民のアイデンティティともいえる首里城の復興へ向けた活動。②は、沖縄県の代表的な地域課題の1つである「子どもの貧困」の解決に向けた様々なアクション。③は、メーカーとしての絶え間ない技術革新による、持続可能な商品製造と地域貢献の両立に向けた挑戦。そして④は、美ら海を代表とする沖縄の豊かな自然環境を守るため、地域独自の環境課題解決をそれぞれ目指すものだ。

意識調査を実施し、県民の声を反映

この4本の柱は、独自調査した『県民意識調査』(図1)で浮き彫りとなった、オリオングループに期待する地元住民の声を基に決定された。

図1 県民意識調査 オリオンビールの県民意識調査

SDGsと連動して、目標3(すべての人に健康と福祉を)、8(働きがいも経済成長も)、11(住み続けられるまちづくりを)、14(海の豊かさを守ろう)の達成に向けた活動も盛り込まれているが、なかでも②「もっと教育を、ずっと。」では、創立60周年記念事業として設立した「公益財団法人オリオンビール奨学財団」による返済義務のない奨学金制度やシングルマザー支援事業のほか、教育支援事業として38年以上続く児童福祉施設等への寄付、中学生を対象とした自身の将来に関するキャリア形成支援、就業体験機会の提供など、未就学児から貧困世帯の保護者まで幅広く支援を展開。目標1「貧困をなくそう」と共に、目標4「質の高い教育をみんなに」の達成も主眼に置いた活動を行っている。オリオンビール常務執行役員 人事総務本部長の矢沼恵一氏は、その背景について次のように説明する。

プロフィール

オリオンビール株式会社

オリオンビール株式会社
人事総務本部

1957年創業。主力商品である『オリオンザ・ドラフト』を中心としたビール類製造販売、清涼飲料販売を手掛けるほか、沖縄県内のリゾートホテル事業などを展開している。
資本金:3億6,000万円(2021年6月現在)
売上高:189億5,600万円(2021年6月現在)
従業員数:295名(2021年3月現在)


写真左から矢沼恵一氏(常務執行役員人事総務本部長)、小倉鉄平氏(人事総務本部人事課)

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過去の連載記事

2021年12月16日

第2回:世界でもっともエコな食料生産を目指すエコロギーのSDGs

近年、食料問題解決の一つとして、昆虫食が世界で注目を集めている。今回紹介するエコロギーは、食用コオロギの生産に取り組む企業だ。同社の特徴は、生産に留まらず、発展途上国であるカンボジアのフードロス削減、健康課題の改善、雇用創出といった様々な社会課題解決に寄与している点にある。その取り組みの詳細と、社会課題に挑むリーダーとしてのビジョンやリーダーシップについて、同社代表の葦苅晟矢氏に聞いた。

2021年11月15日

第1回:人と組織の成長にも寄与するオリオンビールのSDGs

「人を、場を、世界を、笑顔に。オリオングループ」をミッションに、1957年の創業以来、地元の沖縄はもとより、全国にも根強いファンを持つオリオンビール。SDGsへの取り組みに併せて、企業理念『ORION WAY(オリオンウェイ)』の策定をはじめ、人事制度全体も見直したという。その意図は何か。オリオンビールの人事総務本部に詳しく話を聞いた。