第47回 新年度にこそ考えたいAIとZ世代以降の働き方 菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業本部 エグゼクティブフェロー
経営や人事を担う人にとって、ビジネストレンドの把握は欠かせない。
1日1冊の読書を20年以上続ける読書のプロが、ビジネスを読み解く書籍を紹介する
混乱した世界情勢下での「船出」
早いもので2026年も5月。世界情勢は相も変わらず、混乱の様相満載であり、エネルギー問題をはじめ、諸々心配ごとの多い新年度の船出となっている。
一方で、いつの時代も何かの始まりは、少なからず私たちの気持ちを高揚させてくれる。桜を眺め、緑に囲まれながら鳥のさえずりを聞き、街を闊歩しながら、心新たに「頑張ろう」と気合いを入れた人も多いのでは。かくいう還暦間際の私も(歳だけは順調に重ねているが)、ビジネスパーソン人生の“最終コーナー”に向けて、「頑張らなくては!」と、気合いを入れ直したところだ。
さて、新年度が始まり、読者の皆さんの組織はどんなスタートを切られただろうか?4月の人事異動や組織変革において、新たな部署に異動し、なかには人事や人材開発の部署に配属となった人もいるだろう。
生成AI活用を前提としたビジネスシーンにおいて、各社の採用プランも大きく変化しているのが現状だ。すでに2026〜2027年度の人材採用戦略においても、従来とは違う風が吹き始めていると私は感じている。
「Z世代、そして次に控えるα世代やβ世代が今後社会の中心となって活躍していく時代には、どんな働き方が“当たり前”になっていくのか?」について、思いを馳せる今日このごろである。
また、若年層のキャリア形成の未来には大変興味があり、これからも注視していきたいと考えている。引き続き、マネジャーやリーダーになることを好まない若年層が多いと各所で聞き及んでいるが、一方で、“トップグループ”には属していたい(会社から一目置かれる存在でありたい)人も増えているようだ。
新年度に押さえたい4つの切り口
新年度のスタートにあたり、様々な「切り口」のなかから悩んだ末、今回は4つに絞り込んで選書してみた。

