Vol.4 ツナグ!HR若手研究者の輪 土屋佑介氏 大阪産業大学 経営学部 経営学科 准教授
土屋佑介氏
次世代のHR分野を担う若手研究者たち。
研究者を志したきっかけ、現在の関心事、そして研究の先に見据えるのはどんな社会なのだろう。
インタビューを通して、研究者たちのアタマのなかを少しのぞいてみよう。
[取材・文]=稲垣 飛カ里 [写真]=行友重治
自分自身をどう扱うか、に関心
―― 土屋先生の研究分野をご紹介ください。
土屋佑介氏(以下、敬称略)
これまで「identity work」「self-compassion」「identification」「副業・ギグワーク」の4つのテーマに取り組んできました。もともとは、働く人々が「自分は何者なのか」を問い直される場面において、何者かになろうとあがいたり、あるいは現在の自分を捨て去ろうとしたりすることに関心がありました。それについて、アイデンティティにまつわる研究(identity workとidentification)を行っていたのですが、現在ではそこからシフトして、「自らに優しさを向けること(self-compassion)」に関心を持ち始めています。