ART 日本美術家列伝〜江戸時代篇 大らかな人柄で自由な画風を 確立した神童・池大雅(いけのたいが) 矢島 新氏 跡見学園女子大学 教授
人材開発担当者にご紹介したいエンタメ情報です。
仕事の合間の息抜きにぜひ!
18世紀の京都は個性的な絵師が次々と現れた黄金時代だが、なかでも池大雅は飛び抜けた個性派として知られる。
大雅の大らかな人柄を伝えるエピソードは多い。たとえば、書画会に招かれた大雅は筆箱を忘れて出かけてしまい、妻の玉瀾が追いかけて手渡すと、大雅は「どこのどなたかは存じませんがありがとう」と言い行ってしまったという。ボケにもほどがあると言いたくなる逸話だが、天衣無縫と評された人柄の一端を伝えている。