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Learning Design 2020年03月刊

続 書籍に学ぶ ビジネストレンド 第11回 人事担当者が注目すべき ビジネス~ヘルスケアビジネス

経営や人事を担う人材にとって、ビジネストレンドの把握は欠かせない。
1日1冊の読書を20年以上続ける読書のプロが、ビジネスを読みとく書籍を紹介する。

菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業部 部長
日本最大級のビジネス&マーケティング情報提供機関であるマーケティング・データバンク(MDB)所属(URL:http://mdb.jmar.co.jp/)。情報収集手法に関する個別企業・団体へのアドバイスを行ったり、セミナー講師としても活躍。モットーは「1日1冊」「週末精読」。

拡大一途のヘルスケアビジネス

人事担当者が知っておきたい注目ビジネスとして、MaaS(Mobility asa Service)、5Gを取り上げてきたが、今回はヘルスケアビジネスにスポットを当てていこう。「健康経営」の観点から注目されている方も多いのではないか。経済産業省「健康経営度調査」の結果からもその関心の高さがよくわかる※1。

ビジネスとしても視界は良好である。ヘルスケアビジネスは、日本はもとより世界でも大きな成長が期待されている。その規模感はなかなかのもので、2025年には33兆円市場への拡大が見込まれている。多くの企業が注目するのもよくわかる。経済産業省「次世代ヘルスケア産業協議会」には今後も注目しておくとよいだろう※2。

「人生100年時代」を考えると、療養・治療や介護はもちろん、健康保持や「未病」に対応するための市場が続々と立ち上がっていくと予想される。メンタルヘルス領域にも注目が集まっており、すでに多くのサービスがスタートしている。注目ビジネスには「カオスマップ」ができるという特徴があり、メンタルヘルス分野のカオスマップも興味深い※3。

私自身は、ヘルスケアビジネスの拡がりと裾野を考えると、現在想定されているよりも市場が拡大する可能性が高いとにらんでいる。GAFAはもちろんのこと、世界中のスタートアップ企業がこの市場に熱視線を送っている。その視線の先のキーワードが、すでに「人生100年時代」を超えて、「不老不死」に変わりつつあるのだ。

「テクノロジー×ヘルスケア」

ヘルスケアビジネスの進展は企業戦略にも大きな影響を与える。その観点から読んでおきたい書籍は、以下に大別される。
① 「 テクノロジー×ヘルスケア」視点で市場を解説している書籍
② 大枠を短時間で把握できるタイプの書籍
③ 健康経営関連書籍
④ 特定分野にフォーカスを当てた書籍(今回は睡眠にフォーカスして選書)

特に①は注目だろう。劇的な成長が期待されるビジネスは、その進化のプロセスが面白い。注目しておいていただきたい。

さて次号では、「失敗に学ぶ」と題して多くの注目書をご紹介する予定である。乞うご期待。
※1https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/downloadfiles/03_kenkokeieidochosa2019_gaiyo.pdf
※2https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/jisedai_health/pdf/008_04_00.pdf
※3https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000043787.html

経営戦略としての「健康経営」従業員の健康は企業の収益向上につながる!

新井卓二、玄場公規著/合同フォレスト/2019年10月/2,000円+税

「健康経営」は人事担当者も注目しているトピックだが、「健康」×「企業収益」の掛け算視点が興味深い。企業事例も豊富であり、手元に置いておきたいヘルスケアビジネス書だと思う。

タニタの働き方革命

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