めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第52回 「整理整頓」は会社を挙げて学ぶべき!?
ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、
最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。
整理頓術はビジネススキル関連誌において、もはや定番特集となっている。近年の働き方改革の流れの中で、効率化の視点からも「整理整頓術」はこれまでにも増して重要視されていくことが予想される。本連載では、2016年2月号にて既に整理術を取り上げているが、この1年でも多くの良書が登場しているので、再度ご紹介したい。
ある「整理術」の専門家から聞いた話だが、最近、新入社員研修において、整理整頓や片付け術についての講義を依頼されるケースが増加しているという。入社と同時に「整理整頓」の手法を学ぶというのは、素晴らしい取り組みだと思う。
恥を忍んで告白すると、個人的にはこの「整理整頓」が実に苦手である。ビジネスキャリアを重ねるごとに多少はましになってきた感もあるが、それでも1日に何分かは、「パソコン上や机上の書類を探しまくる」というムダな時間を使っている。もっとも私に限らず、探し物に整時間を費やすビジネスパーソンは多いようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、効率よく仕事を進めているイメージが強いアメリカの管理職でも、1年間のうち6週間もの時間を、書類探しに費やしているという。
2011年に発刊された『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵著/サンマーク出版)はシリーズ本も含めると全世界で700万部を超える驚異のベストセラーとなった。本書には一度片付けたら二度と散らからない方法が記されており、ビジネスシーンでも参考にできるフレーズが随所に登場する。
ここで人事担当者が知っておきたい「整理整頓術」本を整理しておこう。
①日本のプロ片付け士による本
②仕事術関連本
③特定企業による整理の成果本