めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第46回 2017年を予想する!!
ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。
早いもので、2016年も終わりを迎えようとしている。果たして2017年はどのような1年になるのだろうか。
そのような思いをはせていた時に、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任するというニュースが飛び込んできた。彼が当選することを予測していた人は、日本でも少数派だったのではないか。氏の自伝や関連書籍は一躍ベストセラー上位に名を連ね、書店店頭も賑わいを見せている。かくいう私も、早速何冊か目を通してみた。
思えば2016年は、イギリスのEU離脱(ブレグジット)が国民投票により決定するなど、「民意」が欧米の大国の今後を大きく左右する重要な意思決定を行ったことが大きな話題となった。
アメリカの大統領が変わることにより、日本経済や社会にどのような影響があるのか、EUの動向は世界経済にどのような影響を与えるのか……。特に世界一の大国であるアメリカの動向には注目していかざるを得ないはずである。
年の初めは、今年はいったいどのような年になるのかを考える絶好の機会である。私自身、例年年明けに「今年はこのような流れの年になる」「こういうビジネスが流行する」「こんなヒット商品が登場する」といった具合に、さまざまな材料を参考に思いを巡らせている。この「今年はどうなる予測」はいつしか自分の恒例行事になっていた。人材を預かる皆様にとって、2017年はどのような年になるだろうか。
先行きに不安を感じ、終身雇用を希望する若者の割合が増加しているこの時代、将来の自社の屋台骨を背負える期待の人材に必要な能力とは何か。人事担当者は、経営人材に何を求めていくのか。
今後の世の中がどう変化していくかを考える行為は、「ビジネス頭」を鍛えるため、そして自社の未来を見据えるため、とても大切なことである。
ここで、次年度以降を見据えるうえで読んでおきたい書籍を紹介しておこう。
①ビジネス書出版社による定番書籍