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Research
eラーニングに関する実施状況調査 実施率は80%、一昨年度から1.3倍増に
日本能率協会マネジメントセンター
日本能率協会マネジメントセンターは、2015 年11 月から2016 年1 月にかけて、国内企業360 社の人事・教育担当者を対象に、社員教育におけるe ラーニングの実施状況、導入理由や実施教育テーマ等についてのアンケート調査を行った。
それによると、e ラーニングの実施率は80.0%と、一昨年度(2013 年度)調査時の62.3%から約1.3 倍に増加していることが分かった。中でも従業員規模3000 人以上の企業では95.8%と、高い割合で導入されている。導入理由としては、「多数の社員の同時教育が可能」(67.4%)がトップで、一昨年度調査と比較すると、「手軽に学べる」や「スマホやタブレットでの受講も可能である」が15 ポイント以上増加した。
また、実施している教育テーマは、「コンプライアンス」(54.2%)がトップで、以下、「ビジネススキル」(47.9%)、「ヒューマンスキル」(44.4%)、「情報セキュリティ」(44.1%)、「個人情報保護」(41.0%)、「メンタルヘルス」(40.3%)と続く。一昨年度調査と比較すると、「メンタルヘルス」「ハラスメント」が10 ポイント以上増加している。
学習可能時間は、「就業時間内、就業時間外、どちらも可」が59.7% と約6割を占めている。一昨年度調査に比べて「制度(必修)コースのみ、就業時間内も可」が6ポイント増加した。
e ラーニングツール選定時に重視している点は、「価格」(66.0%)、「分かりやすさ等、教材の品質」(58.3%)、「コースラインナップの多さ」(54.9%)の3項目が50%を超えている。一昨年度調査と比較すると、「コースラインナップの多さ」が約15ポイント増加。また「スマホやタブレット対応コースの多さ」も約10 ポイント増加した。
さらに、e ラーニング活用のために期待することとしては、「コースラインナップの充実」が69.8%と約7 割を占めた。以下、「低価格化」(42.7%)、「受講者管理等のシステム利便性の向上」(37.5%)、「スマホ・タブレット対応コースの充実」(36.1%)、「コースの改訂頻度の高さ」(21.9%)等と続く。