おわりに モチベーションとイノベーションを 6つのポイントで育もう
広く多くの人に必要とされるモノやサービス等の源は、R&D 部門の開発職や研究職による仕事である。彼らが生き生きと働くことが、企業と社会の未来を司るといっても良いだろう。
では、どうしたら生き生きと働いてもらうことができ、広く必要とされる商品やサービスを生み出せるのか。そうした人はどのように育むことができるのか―。特集を振り返ると、概ね以下の6つがポイントとなるようだ。
生き生き働いてもらうには
①チャレンジを奨励する
まず、やってみたい研究開発テーマを提案してもらい、自主的なチャレンジを奨励する制度はよく活用されている。帝人(CASE2)の「イノベーション・プロジェクト」、三洋化成工業(CASE3)の「パーソナル研究チャレンジ制度」等がそれである。
②国際基準や外部に触れさせる
R&D人材のようなプロ人材の活用に詳しいOPINION2の西脇暢子氏は、プロ人材を育てるには、ホワイトカラーのように社内で育成するのではなく、「最先端の研究を行っている機関に留学・出向」させたり、「外部とコラボレーションすることでスキルアップ」させたりするほうがいいと語った。