人事の職場拝見! 第53回 コネクシオ 組織の壁を越える 連携を意識した組織と新教育制度
モバイル端末販売とソリューション提供で成長を続けるコネクシオ。同社では、「人の質」で他社との差別化を図るべく社員教育に力を入れる。人事部の取り組みや教育制度改革からは、「つながり」や「連携」といったキーワードが浮かんでくる。
課横断のプロジェクト
携帯販売代理店として、ドコモショップなどの主要キャリアの販売店運営をはじめ、スマートフォンや携帯電話の販売、業務用携帯電話を利用したソリューション提供を行うコネクシオ。
社員の約7割がモバイル端末販売に関わる同社の人事部は、全国で50人を超える大所帯だ。
「本社には人事課と人財開発課、東日本人事課と多様性推進室の4つが集まっています。各課の役割は異なりますが、自然と情報を共有し、連携し合う関係ができています」と、人事部人財開発課課長の平山鋼之介氏は話す。
特に理由がなくても一緒に食事に行くなど、もともと社員同士がフランクに付き合える風土があるが、業務でも「横のつながり」を意識し続けてきた。
特筆すべきが、課の垣根を越えた研究プロジェクトである。各課から1、2名ずつ集まるチームをつくり、部が直面する課題の対応策を考える。2014年度は「採用の多様性」「現場社員の離職抑止」「社内の資格制度」「シニア層社員の活性化」について、4つのチームが半年間研究を進めた。
「メンバーが取り組む課題は、各自の主業務とは異なるものです。他の課への関心が高まり、互いの業務内容を踏まえた深いコミュニケーションが可能になります」