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Investigation「第14回 新任役員の素顔に関する調査」報告「自ら率先して会社を変える」気概のある新任役員は9割以上●日本能率協会グループ
日本能率協会グループ10法人は、「第14回新任役員の素顔に関する調査」を実施した。同調査は、2011年1月~6月に選任された上場企業の新任取締役1413名を対象に、経営課題の認識や役員としての意識を尋ねたもの。有効回答数は229件、有効回収率は16.2%、回答者の平均年齢は55.05歳だった。会社変革への気概について尋ねたところ、「気概がある」が65.5%、「どちらかといえば気概がある」が29.7%で9割以上の新任役員が気概を持っていると回答。また、将来の昇進希望については、「社長になりたい」が20.5%(前回調査10.3%)と1998年の調査開始から初めて2割を超え、自ら率先して会社変革に取り組もうとする姿が垣間見られる結果となった。また、現在の心境について尋ねたところ、過半数の54.6%(前回調査40.9%)が「新たな可能性への挑戦に胸弾む思いである」と回答。取締役会の一員としての心構えは、72.5%(前回調査59.5%)が「自らの考え・意見を主張していきたい」と回答するなど、いずれも過去5年の調査で最も高い結果となった。さらに、現在の景況感については、約9割が「曇り」(48.9%)、「雨」(33.6%)、「どしゃ降り」(6.6%)と回答。厳しい見方の一方で、「10年後の日本社会が良くなる」と考える割合は、65.5%と、新入社員調査(日本能率協会、2011年3月)の回答55.9%を上回り、新入社員以上に将来の日本社会に前向きな新任役員の姿が浮き彫りになった。また、日本企業のトップに外国人が就任することへの認識については、「有能な人材であれば外国人トップでも積極的に登用・招聘すべきである」との回答が71.2%となり、1999年(54.8%)、2005年(56.1%)から大幅に伸びた。その他、今求められるリーダー像を戦国武将(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康から選択)にたとえると、75.5%が豊臣秀吉を選択。優れた戦略と戦術で鳴かぬホトトギスを鳴かす実行力を自社のリーダーに求めていることがうかがえた。そして20代の若手社員に薦める1冊を自由回答してもらったところ1位『坂の上の雲』(司馬遼太郎)、2位『マネジメント』(ピーター・F・ドラッカー)、3位『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー)となった。
問い合わせ日本能率協会グループ広報委員会事務局TEL:03-3434-0982