今月のNEWS
2012年度(第34回)「当面する企業経営課題に関する調査」結果
グローバル人材マネジメントに課題山積
●日本能率協会
日本能率協会は1979 年から、国内主要企業の経営者を対象に、「当面する企業経営課題に関する調査」を実施している。今年度は2012 年8 月に実施し、全国の上場企業・非上場企業、計548社の回答を得た。回答は9月上旬時点までのもの。
その結果、経営の「グローバル化」への課題意識が高まり、グローバル人材マネジメントには課題が山積していることがわかった。
現在最も重視する経営課題の上位は、昨年同様に、1位「売り上げ・シェア拡大」(54.9%)、2位「収益性向上」(48.0%)、3位「人材強化(採用・育成・多様化)」(40.0%)が挙げられている。経年の変化を見ると、「グローバル化(グローバル経営)」が、2011 年の6位(17.1%)から2012 年は5位(19.7%)に上昇し、2009 年(7.5%)から増加基調にある。
経営のグローバル化に関して、人事領域の課題として昨年比で最も増加したのは「グローバル経営人材の育成・登用」(2011 年7位18.6%→ 2012 年4位26.8%)であった。
一方で、グローバル人材マネジメント施策の取り組み状況については、10 項目全ての設問で「できていない」(「十分にはできていない」「ほとんどできていない」の合計)とする回答が大半を占めており、グローバル化に向けた人材面の取り組みが十分にできていない様子がうかがえる。
その他、
・アジアを中心にグローバル展開が進む―「地産地消型」へ
・M&A と研究開発への投資に積極的―事業構造改革による成長への取り組み進む
・「長期的視点」「明確な経営理念・戦略」「組織としての実行力」が改革・成長の鍵
・日中韓のパートナーシップ―相手国企業の魅力度「高まる」といったことが明らかになった。