今月のNEWS
「ポスト3.11の仕事観」に関する調査「仕事や職場等の状況について気づきがあった」は約6割
●NTTデータ経営研究所/gooリサーチ(NTTレゾナント)
NTT データ経営研究所は、2011 年9月29 日~ 10 月4日に非公開型のインターネット調査を行った。同調査は、企業に勤務する社員を対象に、東日本大震災から半年以上が経過してからのビジネスパーソンの仕事観の状況、職業生活全般に影響を与える要因を分析したもの。有効回答者数は1021 人だった。
職業生活全般の満足度について尋ねたところ、「非常に満足している」(3.2%)、「まあ満足している」(54.8%)を合わせ、6割弱(58%)が満足しているという結果となった。さらに、「職業生活全般に満足しているグループ」では「会社に満足している」が73.1% であったのに対し、「職業生活に満足していないグループ」は11.0% にとどまった。
東日本大震災の際に、「会社から安否確認あり」の層は、「会社から安否確認なし」の層よりも、職業生活全般の満足度、会社に対する満足度の割合が高い傾向を示した。
さらに、東日本大震災後、仕事や職場等の状況について、なんらかの気づきがあった人は59.7% となり、そのうち「仕事があることの大切さを実感した」人の割合は29.9%、次いで「ワーク・ライフ・バランスに対する関心が高まった」が19.5%、「社員を大切にしてくれる会社だと思った」(13.8%)、「一緒に働くことができる仲間がいることの幸せを感じた」(12.9)となった。
また、震災後、勤務先がテレワークについて「制度(試行実験も含む)を整備し、実施している」割合は9.0%、「職場の上司や個人の裁量で実施している割合は8.8% と、実施率は合わせて17.8%となった。テレワーク実施の状況と、職業生活全般の満足度との関連を見ると、職業生活の満足度が高い割合(「非常にそう思う」「まあそう思う」)は、「制度(試行実施を含む)を整備し、実施している」企業に所属する人の68.4%、「職場の上司や個人の裁量で実施している」企業に所属する人の70.0% を占め、「実施していない企業」に所属する人の55.5% に比較して、相対的に高くなっていることがわかった。
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