人材教育最前線 プロフェッショナル編 他者と自己の可能性を信じ挑戦する風土を育てる
ユー・エス・ジェイのスローガンは、「Everything is possible. Swingthe bat! Decide now. Do it now」。あらゆることは可能であると信じ、失敗を恐れずにバットを振り、決断し、実行する、そんな人材を育てようとしているのだ。これを体現しているのが、人事部の梅原千草氏その人だ。梅原氏の話を伺っていると、熱意を持って仕事に取り組み、経験を振り返って次なる目標を立て、着実に実行してきたことがわかる。チャレンジ精神に溢れた梅原氏の軌跡と、それを可能にする同社の社風、そして、人材育成に対する想いをお伺いした。
ユー・エス・ジェイのスローガンは、「Everything is possible. Swingthe bat! Decide now. Do it now」あらゆることは可能であると信じ、失敗を恐れずにバットを振り、決断し、実行する、そんな人材を育てようとしているのだ。これを体現しているのが、人事部の梅原千草氏その人だ。梅原氏の話を伺っていると、熱意を持って仕事に取り組み、経験を振り返って次なる目標を立て、着実に実行してきたことがわかる。チャレンジ精神に溢れた梅原氏の軌跡と、それを可能にする同社の社風、そして、人材育成に対する想いをお伺いした。
入社からわずか2週間で単身フロリダへ武者修行に
ユー・エス・ジェイは「Everythingis possible. Swing the bat! Decidenow. Do it now.」をスローガンに、失敗を恐れずにバットを振る(=行動する)人材の育成に努めている。このスローガンを自ら率先して体現し、人材教育に関するさまざまな施策を発案しているのが、人事部の梅原千草氏だ。多彩なアイデアを生み出す洞察力の鋭さは、職活動中のエピソードからも垣間見ることができる。
梅原氏が入社を決めたのは、偶然の出会いが始まり。ある日、就職情報誌のページをめくっていた梅原氏がふと手を止めたのは、中央に社名ロゴを配しただけの真っ黒なページ。カラフルな企業広告が並ぶ中、ひときわ異彩を放つそのページこそ、ユー・エス・ジェイの新卒募集広告だった。「サービス業は全く考えていませんでしたが、広告のインパクトに惹かれて説明会だけ行ってみようと思いました」という梅原氏には、就職先を選ぶに当たっての軸が3つあった。「 1つめは、生活に必要不可欠ではないけれど、それがあれば人生がハッピーになるようなものを提供していること。2つめは、自分で前例をつくっていける職場であること。3つめは、そこで働くことで“格好いい女性”になれること。当時は開業の2年前で、パークができることすら知られていないような状態でした。ですが、3つの条件を満たしていることがわかり、ぜひここで働きたいと思ったんです」
見事に新卒第一期生として入社を果たし、29人の同期とともに新人研修を受け始めた梅原氏。ところが、2週間後、梅原氏だけがフロリダにあるユニバーサル・スタジオへ行くことに。目的は、1カ月間働きながら、施設のつくりから、ゲストの流れ、案内の仕方、スタッフの配置・教育といった運営面までを学んでくること。「全員いつかは行くことになっていたのですが、たまたま私の配属先であるターミネーター2:3Dというアトラクション側の都合で時期が早まり、新人研修の途中で抜けて1人で行くことになってしまったんです」
一人で海外旅行をした経験がなく、英語も苦手、同期がみんなで楽しく研修を受ける中1人で出発、と不安で一杯だった。その一方で、“自分で前例をつくっていきたい”という願いを早くも実現できる喜びも感じていた。「最初は戸惑いましたが、1週間も経たないうちに心から楽しくなって(笑)。“どんな環境でも自分らしく勝負できる”という強みに早くに気づくことができ、良かったと思います」
帰国後は、パーク建設現場に毎日通い、技術やショー制作部門の担当者と打ち合わせをしながら、オープンに向けて準備を進めていった。「 まっさらな土地に施設がつくられるところから、お客様を迎えられる形になるまで、全ての過程に立ち会うという貴重な体験ができました」