JMAM 通信教育優秀企業賞 表彰企業事例報告 コカ・コーラ セントラル ジャパン 目標値設定と仕掛けづくりで 主体的に学ぶ風土を醸成
コカ・コーラをはじめとする清涼飲料水を、
神奈川・静岡・山梨・愛知・岐阜・三重の6県で販売する
コカ・コーラ セントラル ジャパン。
具体的な数値目標を掲げ、“主体的に学ぶ風土”の醸成に取り組んできた。
社員一人ひとりに、学ぶ大切さを
どのように気づかせ、行動に移させたのか?
その取り組みについて伺った。
自立型人材育成の観点から主体的な学びを重視
コカ・コーラ セントラル ジャパンでは、「Change、Challenge、Action」をキーワードに、「自立、創造、革新型」人材の育成をめざしている。コカ・コーラという絶大なブランド力を誇りながらも、「激変する飲料業界に柔軟に対応するためには、上の指示を待つのではなく、自分で考え、判断し、行動できる人材が必要」(橋本誠治執行役員人事部長)との判断からだ。
したがって、能力開発においても主体性を重視し、自己啓発をその中心に据えている。
同社の自己啓発のプログラムは、以下の3つの要素で構成されている。
まず1つめは、通信教育だ。階層別や部門別のコースに加え、文章力やOAスキルなど、基本的なビジネススキルを身につけるコースや一般教養のコースも用意し、職位や業務に応じて必要となる能力を磨くプログラムを幅広く取り揃えている。
2つめは、選択型研修で、これは、通信教育による事前学習と集合研修を組み合わせたもの。「 通信教育だけでなく、集合研修と組み合わせることで、学んだことが定着するようにしています」(橋本氏)
こちらのコースは、「指導・監督力の強化」「企画・開発力の強化」といった4つの学習テーマを掲げ、それぞれの要素を習得するための講座を設けている。
3つめは、ビジネス誌の購読だ。『プレジデント』『日経ビジネス』など4つのビジネス誌が割引料金で年間購読できるというもの。「 通信教育のようないわゆる“勉強”ではありませんが、営業社員として、経済情勢や流通業界に関する情報を把握し、社会の流れを捉えることで、商談や企画提案の質的な向上を図るのが狙いです」(橋本氏)