TOPIC 3 人材育成に関するカンファレンス ASAP 2011 告知 グローバルスタンダードを肌で感じる アジアでの人材開発カンファレンス
世界最大の人材育成・開発機関であるASTDと、シンガポールを拠点にローカルで人材開発に携わってきたSTADAが主催する人材育成に関するカンファレンス、ASAP 2011。来る2011年11月16日から18日、シンガポールにて行われる本会議が、日本の人事・人材開発部門にとってどのような意義を持つのか。ASTD日本支部会長で、ASAP 2011のパネリストを務める中原孝子氏に聞いた。
西洋と東洋が出会う人材育成カンファレンス
2011年11月、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズを会場として、人材育成に関する国際会議ASTDSTADAAsia Pacific Conference2011( 以下ASAP 2011)が行われる。主催は、いわずと知れた米国人材開発機構ASTD(American Society forTraining and Development)と、STADA( Singapore Training AndDevelopment Association)の2団体。STADAは、シンガポールを拠点として、ASEANにおけるローカルスタッフのビジネススキル、マネジメントスキルの向上に寄与してきた人材開発機関だ。STADAのCEOであるロバート・ヤオ氏は、ASAP 2011を「西洋が東洋に出会う(West meets East)」場と表現した。これまでアジアは、西洋、特にアメリカ発祥のベストプラクティスを学ぶのみだった。ところがアジアの経済的なポジションが変わりつつある今、西洋と東洋がお互いに学び合っていく必要があるというのがASAP 2011のめざす方向性だ。本会議のプログラムは、基調講演、スーパーセッション等のセッションと展示会で構成される。実施される講演会のテーマは全9つ。いずれも、人材開発にかかわる人間が押さえておくべきベーシックなテーマ設定となっている。
グローバルスタンダードを肌で感じる機会に
ASTD日本支部会長であり、ASAP2011でパネリストを務める中原孝子氏は、その特徴を次のように話す。「まず1つには、人材開発領域の大家である専門家がゲストスピーカーとして一堂に会する場であるということ。今年5月に行われたASTD国際会議には参加できなかった日本の人材開発関係者にとっても、比較的近いアジアの地で、そういった専門家から非常に基本的なテーマを中心に話を聞けるというのは大きなメリットだと思います」