人事の職場拝見! Vol.8 採用から育成、最終確認まで 型にはめない成長支援を
ローソンの企業理念は、「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします」。この実現のためには、全国各地の店舗一つひとつに働きかける現場社員の役割が重要だ。採用から育成、最終的なスキルチェックまで一貫して行う、同社のヒューマンリソースステーション 人財開発を訪ねた。
考える人財が必須の人を介したビジネス
全国に1万店以上のコンビニエンスストア店舗を展開するローソン。同社のヒューマンリソースステーション・人財開発部長の中村剛氏は、その役割について次のように語る。「フランチャイズビジネスは、人を介したビジネスです。本部が開発した商品は、加盟店のオーナーさん、そこで働くクルーさん(アルバイトスタッフ)を通してお客様に届きます。そのため、一人ひとりの社員、特に本部と加盟店をつなぐスーパーバイザー(SV)が、現場で自ら考えて動くことが重要。そういった“考える人財”を育てるのが私たちの役目です」
難しいことをわかりやすく伝えるのがプロの技術
同部署は、企業内大学であるローソン大学の事務局も兼ね、本部社員と加盟店に対する育成を一手に担う。その研修の特徴は、わかりやすさにあるという。「研修を行う我々は、単に知識を詰め込むのではなく、使える知識を、オーナーさんを通してクルーさんまで伝えなくてはいけません。そのク研修を提供するルーさんが理解して売場で実行できるよう、わかりやすく説明する必要があります。難しいことこそ要点を押さえてやさしく伝える、それがプロフェッショナルだと考えています」