ワンワード論語vol.1 学 思
あの「論語」を身近に学べる連載「ワンワード論語」。自らプロジェクトマネジャー等の経験を持ちながら、論語を40年以上学んできた青柳浩明講師が、論語に出てくる一字、一字に込められた深い意味や教えを紹介。そして、どうビジネスシーンに活かすことができるかをわかりやすく解説します。
はじめまして、今月から連載を担当させていただく青柳浩明です。『ワンワード論語』は、『論語』に用いられている漢字の一文字を切り口に、広範で深淵な世界である『論語』から、ビジネスに活かせる教えを学んでいこうというものです。『論語』は一見難しそうですし、古臭いと感じられるかもしれません。ですが、ご存知のように『論語』を愛読書とする人もたくさんいます。2500 年も前の教えを、世界の歴史上の人物はもとより、多くの日本人はなぜ学び続けてきたのでしょうか。
大きな秘密がありそうですね。この連載を通して『論語』を一緒に学びながら、この秘密を明らかにしていきましょう。『 論語』のアウトラインや孔子さんの人生などは眠気を誘うでしょうからおいおいお話ししていくとして、早速、今月のワンワードに入りましょう。
●「學」と「思」
下の今月の論語1をご覧下さい。この教えは『論語』の一番最初の章句です。“子曰く“の”子”は先生の尊称で、” (孔子)先生がおっしゃった“という前振りですから、「學」が『論語』の最初のワードとなります。
「學」とはどういう意味でしょうか。図表1をご覧いただくと瞬時に理解できると思います。