人事の職場拝見! Vol.29 ハイパフォーマーを輩出する グローバル・アセットの活用とDNAの進化
“クライアント価値の創造”を掲げ、経営戦略の構築から業務の実行まで企業経営をトータルに支援するアクセンチュア。その実力とブランドを支えるのは、世界中のモデルとノウハウを共有できる仕組みづくりと、グローバル・タレントの育成に注力する人事部だった。
顧客のバリューを創造するハイパフォーマーを育てる
アクセンチュアは、社員に必要な能力に“自分も会社も世の中までも変えていく成長意欲”を掲げ、それを同社が求める理想の人材像としている。執行役員 人事部長の武井 章敏 氏は、「アクセンチュアには、クライアントに新たなバリューを生み出し、クライアントがそれまでできなかったことを実現することが求められます。だからこそ我々自身が常に成長意欲を持ち、ハイパフォーマーでなければ、クライアントの期待を超えるサービスを提供することができません」と語る。そんな同社が育成において重視しているのがリーダーシップ開発だ。社員は入社した瞬間からリーダーシップについて学び、その向上が求められる。それはクライアント先の社員を導き、イノベーションを起こすために不可欠なスキルだからだ。さらに、人事部ケイパビリティ・ディベロップメント シニア・マネジャーの田中聡史氏はこう続ける。「当社の社内研修は基本的に上職層の社員が講師を務めます。数々のクライアント先でリーダーシップを発揮してきた経験豊富な社員ならば現場とのギャップが少なく、自らの体験や苦労をもとに、より具体的で実践的な話ができるからです」リーダーが次世代のリーダーを育てるという循環が、変化の激しい時代の中でも力を発揮し、活躍できる人材を生み出す土台となっている。