大谷由里子の「スペシャル・イベント」in東京! レポート “好き”と“笑い”から生まれる ココロの元気が人を動かす
研修会社・志縁塾の代表取締役プロデューサーとして、年に300を超える
講演・研修を行う大谷由里子氏。2010年11月15日には、
その講演活動15周年を記念して、「大谷由里子と愉快な仲間達」と題したイベントが開催された。
モチベーション向上、組織活性を自身のテーマの1つとする大谷氏の、
笑いに満ちた講演には、「人を動かす対話」のヒントが多く見られた。
大谷由里子氏は、吉本興業のマネジャーから、起業と経営、そして研修事業と経験を重ね、現在は、企業や自治体向けの研修や講演を提供する志縁塾の人材活性プロデューサーを務める。そのモットーは「感じて・興味を持って・動く」人づくりだ。「笑い」をキーワードに、大谷氏が掲げる人づくりのルーツが語られた今回の講演。本稿では、大谷氏がこれまでどのような対話を重ね、気づきを得てきたかを追ってみた。
好きなものを見つけて納得できるまでやりきる
興味があるものに向かって、人は動く。「感じて・興味を持って・動く」人づくりのベースとなるこの考え方を大谷氏が最初に実感したのは、吉本興業で出会った先輩からだった。
仕事において重要なのは、納得するまで仕事をやりきること。新入社員だった大谷氏は、当時ダウンタウンを世に出そうと本気で行動する大崎洋氏からそれを学んだという。納得のいく仕事を実践するためには、高いモチベーションが必要だ。その源は“好きなもの、愛せるもの”にあると大谷氏は語る。「会社でも商品でも、何でも構わない。当時の私にとってはそれが先輩でした。“どうせやったら、納得いく仕事しようや”といってくれた尊敬する先輩がいたから、自分は動き出せたんです」(大谷氏、以下同)
そしてもう1つ、大谷氏が吉本興業時代に学んだことがある。それが、“WHYではなくHOWで考える”ということだ。「なんでできないの? では前に進まない。どうしたら、うまいこといくのか。どのようにしたら人を動かせるのか。HOWで考えることで納得いく仕事に徐々に近づきます」
夢中になれるものがあってこそ人は動くという実体験と、どうしたら人を動かせるのかというHOWの思考。この2つのルーツはやがて、大谷氏の人材育成事業へと結実する。