今月のNEWS
成人の職業スキル・生活スキル・職業意識20代は段取り調整に「自信がない」
●独立行政法人 労働政策研究・研修機構
労働政策研究・研修機構は、成人のスキルと意識に関する基礎的なデータの収集を行うことを目的とした調査を実施した。調査対象は一般成人1,600 名で、内訳は20 ~ 50 代の男女を正規就労・非正規就労・求職者・無業その他で均等に収集。基本的属性(性別、年齢、未既婚、最終学歴など)、現在の状況(世帯収入、勤務先の業種・職業・従業員数、現在の職位など)、学校卒業後のキャリア(転職経験、失業・休職期間の有無など)、これまでの職業や学習に対する意識(満足感、職業生活で役立ったこと、後悔など)、職業スキル、生活スキルなどについて調べた。
それによると、総じて年齢が高いほど自分の職業スキルに自信を持っており、年齢が若いほど自分の職業スキルに自信がなかった。その他、「大卒者」「高額所得者」「管理的職業従事者」「大企業で働く者」は自分の職業スキルに自信を持っていた。
また、20 ~ 50 代の一般成人の自信がある職業スキルは「人の話を聞くこと」「書類を読むこと」「人と協同で作業すること」。
20 代が50 代に比べて自信がないのは「書類を書くこと」「人と段取りの調整を行うこと」「人前で話すこと」であった。
一般成人が自信のある生活スキルは「人との約束を守る」「社会人としてのマナーを守る」「あいさつをする」。一方、一般成人の自信がない生活スキルは「将来の職業生活に備える」「自分の人生設計を立てる」「自分の悪いところを直す」という点だという。
一般成人が最も後悔していたのは「学生時代に英語の勉強を十分にしなかったこと」「資格をとらなかったこと」。ただし「後悔していることはない」も多い。20 代の成人は「学生時代に友達を多くつくらなかったこと」「就職活動がうまくいかなかったこと」を後悔していた。
問い合わせ
労働政策研究・研修機構 研究調整部 研究調整課
TEL:03-5991-5104