連載 社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第9 回 「NG質問をする社員!」
円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。
今月のお悩みNG質問をする社員!
面接官を頼まれたところ、自分と同じ地域の出身の学生が面接に来た。盛り上がり、ついつい細かい住所や、兄弟構成などについて聞いたら、インターネットにNG 質問をする会社だと書き込まれた。アイスブレークのためと思っていたのに、まさか、それだけで書き込まれるとは……。
放っておくと…
企業は、採用の可否や、その後の評価や待遇の決定などに際して、本人の能力以外(詳細は後述)で判断してはならないとされています。
こうした事項について採用面接の場で質問するということは、たとえそれが雑談の範疇であっても、採用可否判断の要素としていることを疑われるため、一般的には「採用面接時のNG質問」とされています。
こうした質問を行った場合には、ハローワークなどから会社が注意を受けることがあります。企業のレピュテーション(評判)上のリスクがあることはもちろん、雇用機会の均等や基本的人権尊重の観点からも、面接時のNG質問は避けるべきです。