RESEARCH 最新調査から読み解く ポジティブ管理職の実態
「管理職は罰ゲーム」といった言葉が広がる一方で、実際にその役割を担う人のすべてが、管理職をネガティブに捉えているわけではない。JMAM が2025年10月に実施した最新調査では、一般社員の管理職志向の低下が続く一方、現役管理職の過半数は「今の仕事が面白く、管理職を続けたい」と回答した。そこから見えてきたのは、負荷の大きさそのものよりも、役割の意味づけや納得感、そして課長・部長で異なる課題が、管理職のポジティブさを大きく左右しているという実態である。ここでは調査結果をもとに、現代における「ポジティブ管理職」をどう増やしていくかの手がかりを探る。
【調査概要】管理職2,060名(課長クラス1,442名、部長クラス618名)、非管理職1,030名を対象に2025年10月、インターネットによるアンケート調査を実施
仕事が面白くても管理職にはなりたくない
JMAMでは2025年10月、日本企業に勤務する現役管理職2,060名と、比較サンプルとして非管理職1,030名を対象にインターネット調査を実施した。管理職の内訳は課長クラス1,442名、部長クラス618名である。
まず一般社員の結果から見ていきたい。
「今の仕事は面白い/面白くない」「管理職になりたい/なりたくない」の二軸で分類すると、「仕事が面白く、管理職になりたい」ポジティブ部下は18.0%だった(図1)。一方で、「仕事は面白いが、管理職にはなりたくない」層は34.8%に上り、2018年の30.9%、2023年の32.2%から増加している。仕事に前向きな層まで含めて、管理職を敬遠する傾向が強まっているのである。
実際、管理職になりたくない理由の1位は「自分に管理職は向いていないから」(52.8%)、2位は「管理職の負荷と報酬アップが釣り合っていないから」(30.1%)、3位は「責任の重い仕事をしたくないから」(26.3%)だった(図2)。管理職になることへの忌避が起きている要因は、仕事が嫌いというより、「向いていない」「報われない」「重すぎる」という認知にあるということがわかる。


