第45回 2026年、この1年で特に大切なことは何か? 菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業本部 エグゼクティブフェロー
菊池健司氏 日本能率協会総合研究所 MDB事業本部 エグゼクティブフェロー
高市総理の経済戦略に注目
2026年のスタートである。今年も様々なバリューの高い書籍の紹介を通じて、読者の皆さんの人材育成に貢献していく所存である。
2025年は女性初の内閣総理大臣が誕生した記念すべき年となった。高市早苗総理の就任後の奮闘ぶりは印象深い。同年末に発表となった「新語・流行語大賞」において、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が選ばれたことは記憶に新しい。
「時代感的にどうなのか?」という意見もあるが、わかりやすく「覚悟」を示すという点で注目を集めた。
2025年11月、その高市政権がまさに肝入りで始めた経済戦略を決める会議体が「日本成長戦略会議」である。高市総理を議長として、各大臣が顔をそろえ、有識者枠の12名も、いずれ劣らぬプロフェッショナルばかりだ。
17の産業を戦略分野として「危機管理投資」「成長投資」の対象と位置づけている。2026年夏の戦略策定に向けて、まだ議論は緒に就いたばかりである。2026年以降の日本のビジネスシーンを考えるうえで押さえておきたい会議体であり、未来の人材像に関する意見交換の進展に期待している。
注目すべきは「考え抜く力」
AIエージェント時代の恩恵には存分にあやかりたいと私も思っている。時間が創出できれば、大好きな本を読む時間や趣味に没頭する時間が増えるので、とてもありがたい。
しかしAIの劇的な進化により、人間の「考え抜く力」が落ちていくのではないかと、個人的に危惧している。だからこそ、私自身、どれだけスケジュールが賑やかでも、特定の記事や情報を眺めながら、「考え抜く」時間を1日15分間設けている。この「考え抜く力」をどう捉えていくかが、2026年の1つのテーマとなる予感がしているからだ。
2026年年頭にあたり、今回は以下のポイントで選書してみた。
①最高峰の知見を学べる刺激満載の書籍
②著者による学びへの強い思いを感じることができる書籍
③あえて反対側の世界感を意識しながら、「整える」ことの重要性を教えてくれる書籍
④悩みを解決しながら、人間の「思考」の在り方を教えてくれる書籍

