社労士に聞く“職場あるある” 管理職のもやもや解決 第12回 「健康診断を受けない社員」
円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。かといって、放っておくと大事に発展することもあります。どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。
今月のお悩み健康診断を受けない社員
ベテラン社員のAさん。最近噂で聞いたら、どうも会社で決まっている健康診断に長らく行っていないらしい。本人に確認してみると、「行っていないのは事実だが、自己管理しているから大丈夫」と言う。健康診断に行くのは社員の義務だと伝えたら、「だいたい仕事が忙しくてそんな余裕などない」と怒り出してしまった。Aさんは、いわゆるメタボな体型でもあるし、決して健康そのものという印象もない。最近では従業員の病気による事故で会社が責任を問われる例もあると聞くが、どう対応すればいいだろうか。
健康診断に関する法律規定
健康診断を受けたくない社員側の理由としては、以下のような例があります。