Dataで見るWithコロナ・マネジメント
弊社、日本能率協会マネジメントセンターの調査結果※によれば、「Withコロナ」において、マネジャーの意識や行動に3つの変化の傾向が見て取れた。本編に入る前に紹介しよう。
※2020年は「イマドキの若手社員の仕事に対する意識調査」(6月実施)、2018年は「JMAM管理者実態調査」(9月実施)にて同項目の調査を行った。
傾向1 戦略や問題解決より、業務標準化や動機づけが優先
新型コロナの影響によるビジネス環境の変化は、管理職層の「職場で重視するマネジメント行動」にも変化をもたらした。具体的には、2018年ごろには、職場で「戦略・問題解決」に関する事項を重視していた 人が多かったが、コロナ禍では、それよりも「計画の修正」や「業務標準化」、「メンバーの動機づけ、組織づくり」に目を向け、高めようとしている人が多い。「戦略・問題解決」を軽視しているというよりは、見通しが立たない状況下でバランスのよいマネジメント行動を意識している状態なのではないかと推測する。