連載 海外HRD 事情 第6 回 アメリカ発 社員の不満や転職をなくすための アメリカ式マネジメント開発
管理者向けのマネジメント研修の重要性
アメリカでは高い業績をあげ、期待通りの役割を果たし、会社に貢献した人が管理者へと昇進する。通常は管理者としての経験はなく、マネジメントに関する研修も受けていない人たちだ。
彼らはプロジェクト管理や仕事を成し遂げるといった経験はあるが、他者の仕事を支援する経験が比較的少ないため、多くの問題を引き起こすことがある。そのため、新任管理者にマネジメントの基本研修を提供することは、企業にとって重要な施策となっている。
一般的に新任管理者対象のプログラムは、他者の業績管理、業績目標の設定、フィードバックの方法、コーチング、部下育成、もめごとへの対応、行動的面接のスキル、ダイバーシティ、人事施策や法律の理解など、基本的な面に焦点を置いている。さらに、異なるワークスタイルの理解や、チーム・ビルディングを学ぶこともある。