重重無尽 お金の自立から、精神の自立を促す
私は、ファイナンシャル・プランナーとして活動する傍ら、特定非営利活動法人マネー・スプラウトという団体で、子どもに対する金銭教育の啓蒙活動を行っています。金銭教育とは、子どもにお金を任せることで、使い方や大切さを学ばせ、精神的な自立をも促す教育手段の1つです。
普通、おこづかいやお年玉は、オモチャなど、子どもが自分のほしいものを買うために親が与えるお金ですが、金銭教育では子どもが自分で必要なもの(Needs:ニーズ)とほしいもの(Wants:ウォンツ)の両方を買うためのお金を合わせて、おこづかいとして与えます。
そして、必要なものを買った残りのお金で、子どもが自分のほしいものを買うというわけです。もちろん、子どもが嫌がったらやらせません。おこづかいをあげるときに、普通のおこづかいか、必要なものも自分で買うか、子どもに選んでもらいます。