連載 インストラクショナルデザイナーがゆく第7 回 「発想の転換」ができる人材を 開発するための教育設計技法
大塚製薬・能力開発研究所のある四国・徳島へGO!
ぬけるような青空の下、飛行機は穏やかな瀬戸内海を斜めに見ながら、ゆっくりと旋回してランディング。久しぶりに訪れた四国・徳島。輸液などの医療関連事業のほか、ポカリスエット、ソイジョイ、オロナミンCでもおなじみの、大塚製薬・能力開発研究所への出張である。
実りの秋を迎えた阿波の国。その空港ロビーで出迎えてくれたのは、蒸かしたての鳴門金時を想わせる美味しそうな黄色いメッセージパネルの数々。天井まで届く大きなパネルには、「阿波踊り」の写真と、何やら暗号のような「ひらがな」が書かれている。
「おいでなして」
「…おいで、なして?」
近くに寄ってみると、ひらがなの間に小さく英語が。“Welcome to Tokushima”──「徳島に、ようこそ!」ということらしい。今や英語の翻訳のほうがわかりやすい独特なニュアンスのある「阿波弁」と、あのダイナミックな「阿波踊り」のコラボレーションで、徳島の魅力をアピールしようという「阿波DNA 徳島空港メッセージパネル展」である。
「郷に入れば郷に従え」。頭を切り替えて、「おぶけるわ」(What a surprise!)とつぶやき、いざ能力開発研究所へ。