データから見えること 職場の人間関係の実態
2008 年にゆとり教育第一世代の入社を控え、世代間ギャップへの懸念が高まっている。また、職場のストレスの大半は人間関係であるといっても過言ではない。日々の職場の人間関係において実際何が起こっているのか、調査データから読み取りたい。
世代間や役割上の関係での悩み
図表1は、日常うまくいかないなと感じる人間関係を、うまくいかない順に3位まで回答してもらった結果である。最もうまくいかない関係(1位)は、「上司との関係」で31.7 %。次いで「他部門との関係」、「部下・後輩との関係」と続く。1 ~ 3 位を合算した値で見ても、プライベートよりも職場の関係のほうがうまくいかないことがうかがえる。年齢別で見ると、若年層ほど「先輩との関係」で悩む人が多く、40~44歳では「部下・後輩との関係」が多い。また、30代では「他部門との関係」もやや多い。これらは、それぞれの年代から推測される役割において、主に接する人との関係に対応している。
こうした関係の中で、具体的にどのようなことを苦労と感じているか、また、一緒に働きたくない人とはどういう人かを、自由記述で回答を得た。その結果、「価値観・考え方の異なる人、気の合わない人との関係」「気遣い・思いやり」といった点で苦労しているという意見が多く、一緒に働きたくない人としては「わがまま」「人の話を聞かない」といった意見が圧倒的に多かった。