企業事例 かんぽ生命 ワークライフバランスの実現に向け 働き方改革と連動してライブラリを活用
日本郵政グループの一翼を担うかんぽ生命。「お客さまから選ばれる真に日本一の保険会社」をめざし、「人を育てる社風=社員育成が活発に行われる環境」を構築することを人材育成の到達点として、会社を挙げて人材育成を強力に推進している。同社は働き方改革を推進し、削減した残業手当をJMAM e ラーニングライブラリ(以下、ライブラリ)を使った社員の自己啓発支援施策に投資している。ライブラリを実際にどのように活用しているのか、人事部ダイバーシティ推進室の伊藤陽介氏、人材開発部の劉晨氏に話を聞いた。
本社限定から全社へ対象を拡大
1916年10月、「簡易な手続きで、国民の基礎的生活手段を保障する」という社会的使命を持って簡易生命保険が誕生した。かんぽ生命は、その社会的使命を受け継ぎつつ、全国津々浦々の郵便局を通じて簡易で小口な生命保険を提供する企業である。総資産額約80兆円の世界最大規模の生命保険会社としても知られている。「いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。」という経営理念は、顧客によりそい、一人ひとりの人生を守り続けていくために、全社員一丸となって歩んでいくという決意を表している。
経営理念を具現化するために重要なのは、やはり“人”である。同社ではどのように人材を育成しているのだろうか。人事部 ダイバーシティ推進室 室長の伊藤陽介氏は、次のように述べる。
「当社では、めざすべき人材像として、お客さま本位を軸とする4つの志向(当事者志向、チャレンジ志向、スピード志向、フロントライン志向)を掲げています。この4つの志向を意識して行動できる人材を育成するために、OJT、自己啓発およびOff-JTが連動する体制を構築しています」
この体制の「自己啓発」に深く関わっているのが、ライブラリだ。元々は新卒採用の内定者に、社会人としての基礎知識を自学自習で習得してほしいという考えからライブラリを導入したが、現在では自己啓発支援施策の柱の1つとなっている。
「当社では、働き方改革を進めており、それによって長時間労働を減らすことができました。そこで、削減した残業手当を自己啓発支援施策に活用しています」(伊藤氏)
数あるeラーニング・ベンダーの中からJMAMを選んだポイントについては、人材開発部 主査の劉晨氏が次のように説明してくれた。