今をときめく学生座談会 アプリで学習する世代が望む “成長できる環境”とは
人材教育の未来を考えるうえでカギになるのが、未来を担う若者の視点だ。
現在、大学や大学院で学ぶ彼らは、学びや自身のキャリアをどう考えているのか。
就職活動中の学生3人に、学びのスタイルやキャリアプラン、
企業に求めることについて自由に話し合ってもらった。
SNSやネットを駆使した学び
―皆さんは大学や院でどんなことを学んでいますか。個人的に学んでいることもあわせて教えてください。
松田佑馬氏(以下松田)
私は大学院で経営を学んでいます。授業はケース中心のディスカッション形式なので、大変ですが鍛えられます。研究テーマは会計数値と株価の関連で、統計学も絡めて学んでいます。個人的には不動産に興味があり、昨年、宅建の資格も取得しました。
陳紅元氏(以下陳)
私も松田さんと同じく、大学院で経営学を専攻しています。研究テーマは「組織社会化」です私は中国からの留学生ですので、自分にとても関わると思い、このテーマを選びました。今後日本の組織のなかで自分の力をどのように発揮していけばいいか、いつも考えています。授業以外は、中国と日本の社会の変化に関心があります。
山口華里菜氏(以下山口)
私は学部で経営の勉強をしています。また、自分でテーマを決めて研究を行い、米国で開催される国際学会で発表する学内のプロジェクトにも参加しています。先日、学会から発表採択のメールが届きました。大学から渡航費や宿泊費を全額サポートしていただく予定です。発表は全て英語で行うため、英語学習にも力を入れています。
―皆さん積極的に学んでいるようですが、普段どのような学び方をしているのですか。
陳
私が日本の社会について学ぶのは、日経電子版のアプリです。中国の情報収集は、WeChat※というアプリを使います。タイトルを見て、興味のあるものがあれば、深く調べます。
山口
私もニュースはLINEで追っていますね。LINEアプリは常に開いているので、すぐ目に入るのがいいです。電車で移動中などにアプリをチェックして、気になったニュースがあればさらに検索しています。テレビはほとんど見ないですね。
英語学習はテレビ電話がメインです。知人がアメリカに住んでいるので、その方とテレビ電話で英会話の練習をしています。高校の修学旅行でカナダに行ったことや、昨年アメリカに旅行したことも英語学習のモチベーションにつながっていると思います。