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月刊 人材教育 2015年03月号

社労士に聞く“職場あるある”管理職のもやもや解決 第24回 休みが多い社員と、それに不服な社員

円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。
かといって、放っておくと大事に発展することもあります。
どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。
ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。
人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。

藤原 英理(ふじわら えり)氏
あおば社会保険労務士法人代表。東京大学大学院修了後、大手製薬会社で研究職に従事。93 ~97年米国在住。帰国後、2000年大手証券会社に入社。社会保険労務士、CFPの資格取得。03 年に独立、04 年から現職。
[文] = 柳本友幸 [イラスト] = 秋葉あきこ

今月のお悩み 休みが多い社員と、それに不服な社員

当社には、多くの女性が働いている。育児中の女性は、子どもの発熱などの理由で急に休む場合もあるが、周りのメンバーでカバーし合う体制ができている。ところが、最近入社した子どもを持つ女性と、他のメンバーの間で問題が起きている。その女性が、他のメンバーに比べて休む日が多いというのだ。休みの頻度が高いのは、子どもの体調不良など、家庭の事情だと主張しているが……。そんな彼女と、チームのバランスをとるには、どう対応すればよいだろうか。

チームの生産性を重視する

家庭の事情や体調不良など、やむを得ない理由からの当日欠勤は、誰にでも起こりうることです。ただ、その分、誰か他の人がその業務をカバーしなくてはなりません。

特に、子育て中や介護中の社員がいたりすることで、当日欠勤が一定の頻度で起こる職場では、カバーするための業務分担の仕組みが必要です。そのためには、日頃から社員同士で信頼関係を築いておくことが大切。「大変な時はお互い様」という考えや風土が職場になければうまくいきませんし、負担分を頑張ってくれる人たちに不満がたまっていくと、結果としてチームの生産性が低下します。

なお、子どもがいる方は多くの場合、欠勤が他の人より多いからといって、業務をサボっているわけではないでしょう。

子どもの健康状態、家族の支援、保育園の施設事情などによって、育児の負担は変わります。子どもの健康状態やそれぞれの家庭の事情は千差万別。ですから、事情によっては、仕事に対して真摯な人であっても、休みが多くなりがちな時期は発生するものです。

しかし、そうした事情を加味したうえでも、その人の働きが会社の期待するパフォーマンスに達していなかったり、チーム全体の生産性を落としてしまうようでは、その人に一度、働き方について考え直してもらわなければなりません。

ではどうすればいいのか

具体的には、過去の欠勤の状況を踏まえながら、今後の働き方について本人と話し合う機会が必要です。その面談には、子育て経験のある女性と人事に同席してもらうとよいでしょう。育児と仕事の両立の難しさを経験している人と、会社の制度について理解している人がいることで、解決に向けた話し合いができます。

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