社労士に聞く“職場あるある”管理職のもやもや解決 第24回 休みが多い社員と、それに不服な社員
円滑な職場運営は管理職の重要任務の1つ。けれども、さまざまな人が集う職場では日々問題が起こります。中には、手を出しにくいデリケートな問題も。
かといって、放っておくと大事に発展することもあります。
どうすべきか、もやもやと悩んでしまう管理職も多いことでしょう。
ここでは、社労士のところによく持ち込まれる管理職の悩みをピックアップ。
人事にも把握しておいてほしい、解決方法を紹介していきます。
今月のお悩み 休みが多い社員と、それに不服な社員
当社には、多くの女性が働いている。育児中の女性は、子どもの発熱などの理由で急に休む場合もあるが、周りのメンバーでカバーし合う体制ができている。ところが、最近入社した子どもを持つ女性と、他のメンバーの間で問題が起きている。その女性が、他のメンバーに比べて休む日が多いというのだ。休みの頻度が高いのは、子どもの体調不良など、家庭の事情だと主張しているが……。そんな彼女と、チームのバランスをとるには、どう対応すればよいだろうか。
チームの生産性を重視する
家庭の事情や体調不良など、やむを得ない理由からの当日欠勤は、誰にでも起こりうることです。ただ、その分、誰か他の人がその業務をカバーしなくてはなりません。
特に、子育て中や介護中の社員がいたりすることで、当日欠勤が一定の頻度で起こる職場では、カバーするための業務分担の仕組みが必要です。そのためには、日頃から社員同士で信頼関係を築いておくことが大切。「大変な時はお互い様」という考えや風土が職場になければうまくいきませんし、負担分を頑張ってくれる人たちに不満がたまっていくと、結果としてチームの生産性が低下します。