寺田佳子のまなまな 第16回 セキスイハイム 営業職 油谷渚さんに聞く 自信のつくりかた
セキスイハイムで営業職として働く油谷 渚さんが今回のお相手。
「家を建てる」というハードな仕事に就き、契約が取れず落ち込む日々を乗り越え、今や入社4年目にして数々の表彰歴を持つ凄腕の営業ウーマンです。
そんな彼女の努力と奮闘について、素敵なモデルハウスでお話を伺いました!
“女性初”って、チャンスかも!
すごい営業ウーマンがいる、と聞いた。入社4年目で全国女性営業職1位を達成、男性営業職がほとんどの支店の中でもトップクラスの契約数を誇るという。なにしろ、扱っているのが1棟数千万円以上の「家」という大きなモノである。さぞかし男勝りの女子に違いないと思いつつ、やって来たのが神奈川県小田原市にある住宅展示場。富士山を間近に望むモデルハウスの前に立つ油谷さんを見て、正直、拍子抜けした。キラキラ輝く瞳とはにかんだ笑顔が印象的な可憐な女子、なのである。抱えていた提案用の間取り図も、リビングに降り注ぐ太陽や部屋をのぞき込むキャラクターが色鉛筆で丁寧に描かれていて、「図面」というより「夢見るドールハウス」のような可愛さなのである。
早速、豪華なモデルハウスのリビングで尋ねた。
なぜ住宅産業に就職しようと思ったんですか?
「それが、何となく、なんです」
学生時代から大人しく教室に座っているタイプではなかった。アルバイトをかけ持ちし、ボルネオ島の森を守るボランティア活動にも熱中した。就活でも、人と話す仕事、何かをつくる仕事がしたいと考えていた。この会社に入ったのは、
「一生に一度の大きな買い物である『家』を、お客様と相談しながらイチからつくり上げて、何十年も住んでもらえるなんて、すごい仕事だなぁ、って感じたからかも」
しかし入ってみたら、そこはまさに男の世界。神奈川支店の営業職90人のうち、女性はたったの3人だった。お手本にする女性の先輩も、頼れる女性の上司もいない。
しかし、この心細い環境を、油谷さんはこう捉えた。
「何をやっても『女性では初めてだね』って言われるのって、チャンスかも!」
ラッキーなことに、配属されて間もなく1棟目の契約が取れた。展示場がオープンしたその日、モデルハウスの前に立つ油谷さんと偶然目が合ったお客様である。店長の強力なサポートもあって、トントン拍子に話が進み、あれよあれよという間に契約となった。
へぇ~! 入社早々契約が取れるなんて、うれしかったでしょう?