めざせ☆経営型人事 書籍に学ぶビジネストレンド 第49回 今、取り組むべき「習慣化」
ビジネスのトレンドを知っておくことは、経営や人材を考えるビジネスパーソンにとって必須である。
本連載では、データバンクに勤め、1日1冊の読書を20年以上続けてきた情報のプロが、最新のビジネストレンドと、それを自分のものにするためのお薦めの書籍を紹介する。
本連載も本号で5年目に突入することとなった。ひとえに読者の皆様のおかげと、心より感謝している。
今号の特集テーマに伴い、今回は習慣化を取り上げるが、本連載の執筆も私にとっていつしか「習慣化」していた。
「こち亀」(こちら葛飾区亀有公園前派出所/集英社)はコミックス200巻を節目に、実に40年にもわたる連載が昨年終了した。著者の秋本治先生の仕事術をぜひ、お聞きしたい。きっと「習慣化」の達人であるに違いないからだ。
さて、「習慣」に関する書籍といえば、誰もが思い浮かべるのが、スティーブン・コヴィー博士による『7つの習慣』だろう。1989年に初版が出版された本書は、世界中でベストセラーとなり、28年経過した今でも読み継がれている。近年は「完訳版」「まんがでわかる」といったバージョンやオーディオブックなども販売されている。オーディオブックは読書の習慣化にも役立つので、ぜひ聞いてみてほしい。
また、デール・カーネギーの『人を動かす』『道は開ける』、アーノルド・ベネットの『自分の時間』といった名著も併せて読むことをお勧めしておく。
「手帳術」「時間術」「読書力」「ダンドリ力」「マネジメント力」……さまざまなスキルがあるが、実は習慣化が全ての土台といっても過言ではない。優れた成果を上げているビジネスパーソンをよく観察していると、当人にとってはごく当たり前の習慣が他者との差別化につながっていることが多いと気づく。
人事担当者はその重要性を自社の人材(特に若手人材)に対して、真っ先に叩き込んでいく必要があるだろう。
さて「習慣化」に関する書籍を分類しておこう。
①習慣に関する名著